藤井正弘の血統トピック藤井正弘の血統トピック

日本の芝にも適応可能アニマルキングダム 初年度重賞勝ち一番乗りへエピカリス

2023年08月09日 05:30

ギャンブル

 【2歳新種牡馬紹介(7)】
 アニマルキングダム 2008年生まれ 栗毛 米国産 父ルロワデザニモー、母ダリシア(母の父アカテナンゴ)北米・UAE・英で12戦5勝 主な勝ち鞍はケンタッキーダービー、ドバイワールドC 2歳産駒75頭

 11年の米3歳牡馬チャンピオン。ダート初出走だったケンタッキーダービーを単勝11番人気の大穴で制し、続くプリークネスSの小差2着で実力を証明。4歳時のBCマイル2着、5歳時のドバイワールドC制覇により、ダート、芝、オールウェザーの“三刀流”で世界ランキングに名を連ねた。フランス語で「百獣の王」の意味の父は米芝牡馬チャンピオン。本馬はネーミング的にも正統派の後継といえる。海外供用時の産駒からは米芝牝馬チャンピオンのリーガルグローリーを筆頭に芝G1馬が続出しており、日本の芝コースにも適応可能な下地はある。

 エピカリス 2014年生まれ 黒鹿毛 浦河産 父ゴールドアリュール、母スターペスミツコ(母の父カーネギー)中央・地方・UAEで12戦4勝 主な勝ち鞍は北海道2歳優駿、ヒヤシンスS 2歳産駒60頭

 のちのジャパンダートダービー優勝馬ヒガシウィルウィンを大差でちぎった北海道2歳優駿を含め、新馬からヒヤシンスSまで4連勝を記録した天才肌のダート馬。サンダースノーとのマッチレースに惜敗したUAEダービーで燃え尽きた感じで再起を図った南関東でも振るわなかったが世代限定のダート戦で発揮した能力は歴代チャンピオン級だった。ゴールドアリュール後継は現役時以上にダート色が強まる傾向。10日のブリーダーズゴールドジュニアC(門別)には新馬、特別連勝の素質馬サントノーレがエントリーしており、ルーキーサイヤーの重賞勝ち一番乗りを果たす公算大だ。(サラブレッド血統センター)

コラムランキング

バックナンバー

【楽天】オススメアイテム