藤井正弘の血統トピック
【エリザベス女王杯】デアリングタクト 女王ゆかりの一頭は“追悼レース”で真価発揮
2022年11月09日 05:30
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特に血統面でのディープインパクトとの関係性は広く知られるところだろう。今や日本競馬のアイコンとなった大種牡馬の3代母ハイクレアは、74年英1000ギニーに優勝したエリザベス2世のオーナーブリード馬である。父として14年ラキシス、15年マリアライトで連覇を果たしたディープインパクトは今回、2年連続出走の直子テルツェットに加え、「父の父」として昨年の覇者アカイイトとピンハイ、母の父としてアンドヴァラナウト、ジェラルディーナを出走させる。
復活を期すデアリングタクトも実は女王陛下ゆかりの血脈を受け継いでいる。父エピファネイアのBMSスペシャルウィークの祖母の父セントクレスピンは、エリザベス2世の勝負服でキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制した名馬オリオールの後継種牡馬。同じ父のイズジョーノキセキともども“追悼レース”という観点からも目が離せない存在だ。(サラブレッド血統センター)