藤井正弘の血統トピック
ケンタッキーダービーで注目の「いとこ対決」
2024年04月17日 05:30
ギャンブル
シエラレオーネは、BCクラシックなどG16勝を挙げた17年米年度代表馬ガンランナーの第3世代。母のヘヴンリーラヴも米G1アルシバイアディーズS優勝馬という血統で、この母の2歳違いの半姉がフォーエバーヤングの母であるフォエヴァーダーリング。つまりフォーエバーヤングとは、04年JRA賞年度代表馬ゼンノロブロイの半姉である祖母ダーリングマイダーリングを共有するいとこの間柄ということになる。
先週の当欄でも書いた通り、クラシックにおける「いとこ対決」はドメスティックな枠組みでも非常に珍しい。まして日本産馬と米国産馬の世代トップクラスがいとこ同士で、それぞれの狭き門をくぐり抜けた末にケンタッキーダービーで覇を競うとなると、天文学的な確率と言ってもオーバーではないだろう。皐月賞では不発に終わった“ワンツー”を期待したい。 (サラブレッド血統センター)