【柔道GS東京大会】永山竜樹がパリ五輪代表に内定 決勝で東京金・高藤直寿を撃破し世代交代果たす

2023年12月03日 23:24

柔道

【柔道GS東京大会】永山竜樹がパリ五輪代表に内定 決勝で東京金・高藤直寿を撃破し世代交代果たす
<柔道グランドスラム東京大会最終日>男子60キロ級決勝、高藤直寿(左)を破り優勝した永山竜樹(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【柔道グランドスラム東京大会最終日 ( 2023年12月3日    東京体育館 )】 24年パリ五輪の日本代表選考会を兼ねる男子60キロ級で、永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が決勝で東京五輪金メダルの高藤直寿(パーク24)を破って優勝。その後に行われた全日本柔道連盟の強化委員会で、五輪代表に選出された。永山は初の五輪代表となる。
 息をのむ直接対決はゴールデンスコアの延長戦に入ると、高藤が頭部を負傷。治療をはさんで再開直後、永山が完璧な一本背負いで東海大の先輩を畳に転がし優勝。見事に自力で、パリへの切符をつかみ取った。

 「やっと大事なところで、高藤先輩に勝つことができた。高藤先輩に勝って代表にならないと意味がないので」

 16年のGS東京大会、17年の選抜体重別で高藤との直接対決を制し、東京五輪の代表候補に浮上した。ただ17~19年の世界選手権は3年連続出場も、大一番での勝負弱さを露呈し、一度も世界一になれず。19年のGS大阪大会では高藤との直接対決で敗れ、東京五輪代表を逃した。

 「自分を変えたい。何かを変えないと、このまま終わる」と、今年5月には一念発起してフランスへ約1カ月間の武者修行。「柔道というより、人間的に成長したいなと思った」と精神的にタフになると、その後の2大会で連続優勝。迎えた今大会も制し、文句なしに五輪代表に決まった。

 「僕の時代は終わった」と認めた高藤に対し、永山も「ライバルであり先輩。先輩の分まで勝ちたい」と、パリ五輪での金メダルを誓う。ようやく世代交代を果たした27歳が、盛夏のパリで大輪を咲かせてみせる。

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