照ノ富士 新入幕・大の里に綱の壁「まだ8番しか勝ってないじゃん」

2024年01月26日 04:44

相撲

照ノ富士 新入幕・大の里に綱の壁「まだ8番しか勝ってないじゃん」
大の里(手前)を上手投げで下す照ノ富士(撮影・久冨木 修)  Photo By スポニチ
 【大相撲初場所 12日目 ( 2024年1月25日    両国国技館 )】 横綱・照ノ富士が新入幕・大の里を上手投げで退け、3場所連続休場明けで10勝目を挙げた。13日目は1敗の関脇・琴ノ若戦で、若手相手に2日連続、壁になる役目を担う。2大関も2敗をキープ。横綱昇進を狙う霧島は平幕・玉鷲をはたき込み、豊昇龍は隆の勝を下手投げで下した。
 横綱のプライドがにじんだ。大の里の出足に後退したが、得意の左上手から土俵下まで投げ飛ばした取組後。昭和以降3位タイの所要4場所で新入幕し、14年秋場所の逸ノ城以来10年ぶりで横綱戦に挑んだ新鋭の印象を「勢いがあるといっても、まだ8番しか勝ってないじゃん」と語った。

 直後、「いいものを持っていると思うし、相撲を見ても一気に攻める。これから楽しみじゃないですか」と、余裕の口ぶりで付け加えた。

 豪快な土俵で白星を2桁に乗せた一方、3場所連続休場の原因だった腰痛は爆弾を抱えたままだという。「いい時に比べたらまだ程遠い感じ」。昨年名古屋場所を腰椎椎間板ヘルニアなどで途中休場。以降2場所は全休。後に腰の骨の一部が折れていたと明かし、完治に1年以上かかるとの診断だった。

 出場を決めた場所前、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は「稽古量が足りてない。長い相撲でどれだけ取れるか」とポイントを挙げていた。前回8度目の優勝を遂げた昨年夏場所では一番平均14・8秒だった取組時間が今場所はここまで20・6秒。2日目と中日には1分超えの相撲を取った。

 それでも前日の2・1秒に続いてこの日は5・1秒。スタミナロスを避け、上向きの状態で臨む残り3日、13日目は1敗の琴ノ若戦。「まだ3日もありますから」との戒めも経験豊富な横綱らしかった。

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