三段目付け出し権利放棄の安響が序ノ口優勝「良い経験に」安治川部屋から3人目のデビュー場所V

2024年01月26日 12:14

相撲

三段目付け出し権利放棄の安響が序ノ口優勝「良い経験に」安治川部屋から3人目のデビュー場所V
<大相撲初場所13日目>朝勝令(左)を攻める安響(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所13日目 ( 2024年1月26日    東京・両国国技館 )】 今場所から序ノ口の番付にしこ名が載った青森・五所川原農林高3年の安響(18=安治川部屋)が、序二段・朝勝令(19=高砂部屋)を破って7戦全勝優勝を決めた。
 立ち合い仕切り線から離れた位置から当たってきた相手に対し、よく見て押し込んでおいての引き落とし。小兵の奇襲を冷静にさばいた。デビュー場所の序ノ口優勝が決定。「うれしい気持ちもあるけど、まだこれから」と気を引き締めた。

 今場所の序ノ口はいつにも増してハイレベルだった。1番相撲では、日体大出身で全日本選手権8強の実績を持つ旭海雄(23=大島部屋)を力強く吊り上げての寄り倒しで撃破。さらには三段目上位経験者の多良浪(21=立浪部屋)、幕下経験者の千代大豪(25=九重部屋)にも堂々勝利した。「いろんな相手とやれて良い経験になりました」。高校卒業前の18歳が序ノ口の土俵を制した。

 昨夏の全国高校総体で3位入賞。今年度から新たに高校生も対象となった三段目最下位格付け出しの資格を得ていたが、自ら権利放棄して前相撲から取ることを選択した。「下からのスタートは良い経験になる。この7勝は今後につながる」。目標は、同学年が大学を卒業するまでの「4年以内に関取になること」。一番下の番付から着実に番付を上げていくつもりだ。

 昨年名古屋場所の安大翔(18)、先場所の安青錦(19)に続いて安治川部屋から3人目の序ノ口優勝力士が誕生。所属力士6人全員が初土俵から1年半以内という若い部屋で「自分ももっと強くなっていきたい」と切磋琢磨していくことを誓った。

 ◇安響 力響(あんひびき・かおと)本名=長谷川力響。2005年(平17)11月25日生まれ、青森県つがる市出身の18歳。つがる旭富士ジュニア相撲クラブで小4から相撲を始め、五所川原農林高2年時に全国高校選抜大会団体戦優勝。3年時に全国高校金沢大会団体戦準優勝、全国高校総体個人戦3位、団体戦3位。23年九州場所で初土俵。1メートル83、131キロ。得意技は右四つ、寄り、吊り。

おすすめテーマ

2024年01月26日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム