尊富士が11勝「一日一番、それだけ」無欲で新十両V王手 天照鵬との“神様対決”制した

2024年01月26日 20:42

相撲

尊富士が11勝「一日一番、それだけ」無欲で新十両V王手 天照鵬との“神様対決”制した
<大相撲初場所13日目>天照鵬(右)を押し出しで破った尊富士(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所13日目 ( 2024年1月26日    東京・両国国技館 )】 新十両の尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)が天照鵬(21=宮城野部屋)を下して11勝目を挙げた。
 立ち合い鋭い当たりからもろハズで一直線に前に出て押し出し。1秒9の圧勝に「すんなり行きすぎて“待った”かなと思ったぐらい」と自身も驚きだった。

 2人はともに鳥取城北高出身。天照鵬が中学生(鳥取西中)だった頃に高校生の尊富士と同じ土俵で稽古していたが、3学年の差と実力差も大きかったため申し合いをしたことはほとんどなかったという。プロ入り後は稽古場で肌を合わせることもなく、今回が初対戦だった。先輩の尊富士は「そんなに意識しなかった。相手の方が意識する星だったと思う」と、西12枚目で8敗目を喫して関取残留へ厳しい星となった後輩を思いやった。

 尊富士のしこ名の由来は「日本武尊(やまとたけるのみこと)」で、天照鵬は「天照大神(あまてらすおおみかみ)」に由来する。大相撲の土俵で初めて実現した“神様対決”は尊富士に軍配が上がった。

 尊富士は十両単独首位の2敗をキープ。1差で追う3敗の狼雅(24=二子山部屋)と時疾風(27=時津風部屋)はともに敗れて4敗に後退し、星の差は2つに開いた。きょう14日目、2敗の尊富士が千代栄(33=九重部屋)に勝てば新十両優勝が決まる。優勝に王手をかけた尊富士は星数を意識することなく「一日一番、ケガせず自分の相撲を取りきる。それだけです」と無欲を強調した。

 4敗勢は狼雅、時疾風、錦富士(27=伊勢ケ浜部屋)、北の若(23=八角部屋)、白鷹山(28=高田川部屋)の5人。尊富士の兄弟子の錦富士は数字上では逆転優勝の可能性を残すが「さすがに他力本願なので、尊富士に明日勝って優勝してもらいたいですね」と笑った。

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