【柔道】パリ五輪代表を懸け同時派遣 18歳の新星・新井か 復活途上の五輪王者ウルフか GSパリ大会

2024年01月26日 14:00

柔道

【柔道】パリ五輪代表を懸け同時派遣 18歳の新星・新井か 復活途上の五輪王者ウルフか GSパリ大会
ウルフ・アロン Photo By スポニチ
 全日本柔道連盟は26日、2月2~4日に行われるグランドスラム(GS)パリ大会の出場者名簿を発表し、今夏のパリ五輪代表が唯一決まっていない男子100キロ級は、新井道大(18=東海大)とウルフ・アロン(27=パーク24)の候補者2人が同時派遣されることが決まった。この大会で成績や内容で上回り、かつメダルを獲得した選手が五輪代表に決まる見通しとなっている。
 昨年の世界ジュニア選手権覇者の新井は、同12月のGS東京大会で世界王者のアダミアン(AIN)など強豪を次々に破り、日本勢最高の2位に入って五輪代表候補に急浮上。歴史的な低迷が続く100キロ級期待の新星だ。26日までに取材に応じた際には「相変わらず練習では先輩や同級生にボコボコにされる。投げられまくっている」と明かしたが、「1回戦から目の前の相手に集中する」と闘志をみなぎらせた。

 五輪代表の座を争うことになった東海大OBのウルフは大先輩で、普段も同じ道場で稽古に励む。以前は乱取りを行っていたものの、「(最近は)さすがにない。自分はやりたいが」と両者には独特の緊張感が張り詰めている様子。現状では選考レースをわずかにリードする立場だが、「重圧はなくて、失うものもない。パリでは外国人選手に自分の柔道を出すことが鍵。応援してくれている人のためにも勝ちたい」と意気込んだ。

 一方、昨年は杭州アジア大会で5位、GS東京大会で7位で、試合内容には復活の兆しが見えてきているものの、結果が伴ってこないウルフは「年末年始を(体重)108キロくらいにキープして練習できた。外国人対策もできた。仕上がりは(東京五輪後で)一番いいと思う」と手応えを示す。新井については「後輩に負けられない気持ちもある。結果で上に行くのが大前提」と話し、来る決戦へ「ここで勝つか負けるかで決まる。柔道人生を懸けて戦いたい」と決意表明した。

 男子日本代表の鈴木桂治監督は、両者のコンディションについて「私が確認している段階では順調に調整できている」と話した。代表選考については「あくまで(五輪本番での)金メダルが目的」とし、今大会で両者ともにメダルを逃した場合については「あまり考えたくはないが、頭には入れている」と選考レースのさらなる長期化も示唆した。

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