若隆景が関取復帰に花添える幕下優勝「また強い姿を見せたい」リハビリ生活支えた家族に感謝

2024年01月26日 15:38

相撲

若隆景が関取復帰に花添える幕下優勝「また強い姿を見せたい」リハビリ生活支えた家族に感謝 — ＜大相撲初場所13日目＞春山（下）を上手出し投げで破る若隆景（撮影・木村　揚輔） Photo By スポニチ

【大相撲初場所13日目（ 2024年1月26日東京・両国国技館）】右膝前十字靱帯断裂の大ケガから復帰2場所目で西幕下筆頭の元関脇・若隆景（29＝荒汐部屋）が西幕下41枚目の春山との全勝対決を制して幕下優勝を決めた。

　立ち合い左に動いて横から攻めて左上手出し投げ。「内容的にはあんまりよくないけど、しっかり先に攻めようという気持ちだった」と2秒4の素速い動きで勝負を決めた。

　関脇だった昨年春場所で右膝前十字靱帯断裂の大ケガ。手術とリハビリを経て昨年九州場所で復帰を果たした。「本場所に出られないことが悔しかった。ケガをしてリハビリ期間は勉強になったと思います」。つらい時期を乗り越えた。「家族にも心配をかけた。子供たちに“パパ最近テレビに出てないね”と言われた時もあった。リハビリ期間中は送り迎えとか妻の支えがあって、一番感謝しています」。しみじみと家族への感謝の気持ちを述べた。

　幕下陥落から2場所で関取復帰に花を添える幕下優勝。勝ち越した日に安どする様子は全くなかったが、7番取り終えたこの日は「ホッとした気持ちと感謝の気持ち」と穏やかな表情。「関取に復帰してまた強い姿を見せたい。しっかり稽古して万全な状態で臨めるように」と気を引き締めた。

　幕内優勝経験者が幕下で優勝するのは、19年九州場所の照ノ富士以来、史上2人目。再び幕内上位で活躍し、次期大関争いに加わっていく姿が待ち遠しい。