元十両・藤青雲が三段目優勝 左膝前十字靱帯断裂から7カ月…「1場所でも早く戻りたい」

2024年01月26日 14:05

相撲

元十両・藤青雲が三段目優勝 左膝前十字靱帯断裂から7カ月…「1場所でも早く戻りたい」
<大相撲初場所13日目>隆勝生を寄り倒しで破り、勝ち名乗りを受ける藤青雲(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所13日目 ( 2024年1月26日    東京・両国国技館 )】 元十両で西三段目26枚目の藤青雲(26=藤島部屋)が隆翔生(18=常盤山部屋)との全勝対決を制して三段目優勝を決めた。
 左四つから巻き替えてもろ差しになり、両下手を引き付けて前に出て万全の寄り倒し。元十両の力を示した。6番相撲は後ろに下がってのはたき込みで白星をつかんでおり、師匠の藤島親方(元大関・武双山)から「相撲が悪い、前に出ろ」と叱責を受けた。この日は先に攻める好内容。「前に出れてよかった」と振り返った。

 昨年6月の稽古中に左膝前十字靱帯断裂の大ケガを負い、7月上旬に手術。その後は熊本の実家に帰って約3カ月間のリハビリ生活。福岡のジムと病院へ通うため、ほぼ毎日新幹線に乗って往復していたという。3場所連続の全休で十両から三段目まで番付を落とし、今場所から復帰した。

 「ケガしないことが目標だったので優勝できてよかった」と安どの表情。「まだ引いてしまうところもあるので70点ぐらい」と現状を分析し「1場所でも早く戻りたい」と関取復帰を見据えた。

 ◇藤青雲 龍輝(ふじせいうん・たつき)本名=東龍輝(ひがし・たつき)。1997年(平9)12月5日生まれ、熊本市西区出身の26歳。文徳高3年時に全国高校金沢大会団体戦8強。明大3年時に全国学生体重別135キロ未満級8強。4年時に全国大学選抜宇佐大会16強、国体32強。卒業後は実業団相撲の強豪・凸版印刷に就職も1年で退社。藤島部屋に入門し、21年春場所で初土俵。同年夏場所で序ノ口優勝。同年秋場所で三段目優勝。デビューから3場所連続7戦全勝で21連勝を記録した。23年春場所で新十両。最高位は東十両6枚目。1メートル81、137キロ。得意は右四つ、寄り。

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