110年ぶりの快挙、新入幕優勝した尊富士 花田虎上氏「丁寧な相撲でした」

2024年03月24日 16:44

相撲

110年ぶりの快挙、新入幕優勝した尊富士 花田虎上氏「丁寧な相撲でした」
<大相撲春場所千秋楽>押し倒しで豪ノ山を破った尊富士(左)(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所千秋楽 ( 2024年3月24日    エディオンアリーナ大阪 )】 大相撲春場所千秋楽の取組が24日、エディオンアリーナ大阪で行われ、東前頭17枚目の尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)が西前頭6枚目の豪ノ山(25=武隈部屋)に勝って13勝2敗で初優勝を決めた。前日の朝乃山戦で右足首を負傷し、出場も危ぶまれた中での強行出場で気迫の一番を見せた。新入幕優勝は1914年(大正3年)夏場所の両国以来110年ぶりの快挙。初土俵から所要10場所目での優勝は両国の11場所目を抜く史上最速となった。
 立ち合いすぐに左を差し、前に出ながら右上手も取った。攻め込んだところで右がまわしから離れたものの、右でおっつけながら圧力をかけて攻め続け、最後は押し倒し。

 ABEMA大相撲中継で解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「(尊富士は)自分の体の状態を考え、差していく相撲を取った。いい一番をとりました」と称賛した。

 「(尊富士は)本来なら立ち合いから突っ張っていきたいはず。左差しは右足首にあまり力を入れなくても相撲を取れる」と指摘した。さらに右上手を一度取りながら、離れた後の対応について「最近はそのまま出てしまう雑な相撲を取る力士が多い。尊富士は右で、おっつけながら出ていた。おっつければ(相手の)左肘が曲がり上手を取りやすくなるし、相手の上体が浮く。丁寧な相撲でした」と優勝がかかった大一番で“教科書通り”の冷静な内容だったことに賛辞を送った。

おすすめテーマ

2024年03月24日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム
`; idoc.open(); idoc.write(innerHTML); idoc.close(); });