坂本花織 56年ぶり世界選手権3連覇 SP4位からの逆転「最後は“よっしゃー”という気持ち」

2024年03月24日 04:39

フィギュアスケート

坂本花織 56年ぶり世界選手権3連覇 SP4位からの逆転「最後は“よっしゃー”という気持ち」
無敵の3連覇に笑顔の坂本花織(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート 世界選手権第3日 ( 2024年3月22日    カナダ・モントリオール )】 女子でショートプログラム(SP)4位の坂本花織(23=シスメックス)がフリートップの149・67点をマークし、合計222・96点で優勝した。1968年のペギー・フレミング(米国)以来、女子では56年ぶり8人目の3連覇。全種目を通じて日本選手初の快挙で、通算3度の優勝は浅田真央に並び日本勢最多となった。アイスダンスのリズムダンス(RD)で小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)は20位となり、23日(日本時間24日)のフリーに進んだ。
 緊張や重圧を乗り越え、坂本が会心の演技を披露した。SPで4位と出遅れ、迎えた勝負のフリー。冒頭のダブルアクセル(2回転半)から全てのジャンプを着氷し、最後のスピンまで大きなミスなく滑りきると、氷上に膝をついて歓喜の涙を流した。今季自己ベスト(151・00点)に迫るスコアで逆転優勝を飾り「最後は“よっしゃー”という気持ちになった。凄くうれしい」と笑顔がはじけた。

 今季も強さを示し、半世紀以上も閉ざされていた扉をこじ開けた。だが、道のりは平たんではなかった。初優勝の22年は、銅メダルを手にした北京五輪から1カ月後。燃え尽きかけていた心を奮い立たせて頂点に立った。今年は好調を維持したまま大会を迎えながら、SPでまさかの4位発進。「常に勝ち続ける難しさを感じた優勝だった」と振り返った。

 目標に掲げてきた全日本選手権とのダブル3連覇を達成。それでも、中野園子コーチから「(除外が続く)ロシア勢が戻ってきても勝てる選手に」とハッパをかけられ「もちろん勝ち続けたい。今のままじゃ駄目だというのは分かっているし、もっともっとレベルを上げていけたら」と高みを見据えた。56~59年のキャロル・ヘイス(米国)以来となる世界選手権4連覇が懸かる来季も、貪欲に成長を追い求める。

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