V逸・大の里 最終盤まで優勝争い、11勝4敗「ほんと長かった」 ざんばら見納め?まげは「もうじき」

2024年03月24日 18:01

相撲

V逸・大の里 最終盤まで優勝争い、11勝4敗「ほんと長かった」 ざんばら見納め?まげは「もうじき」
<大相撲春場所千秋楽>大の里(左)は豊翔龍に下手投げで敗れる(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所千秋楽 ( 2024年3月24日    エディオンアリーナ大阪 )】 大相撲春場所千秋楽の取組が24日、エディオンアリーナ大阪で行われ、東前頭17枚目の尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)が西前頭6枚目の豪ノ山(25=武隈部屋)を押し倒しで破り13勝2敗で初優勝を決めた。前日の朝乃山戦で右足首を負傷し、出場も危ぶまれた中での強行出場で気迫の一番を見せた。新入幕優勝は1914年(大正3年)夏場所の両国以来110年ぶりの快挙。初土俵から所要10場所目での優勝は両国の11場所目を抜く史上最速となった。
 尊富士の勝敗次第では優勝を可能性があった大の里(24=二所ノ関部屋)だったが、取組前に尊富士の優勝が決定。大関・豊昇龍(24=立浪部屋)に下手投げで敗れて雪辱ならず。11勝4敗で今場所を終えた。敢闘賞、技能賞も受賞した。

 取組後、「先場所と違った15日間を過ごせた。経験がうまく生かされて力が発揮できた」と充実の表情。

 「今日の相撲に関してはもう優勝ない中での一番、来場所につながるようを相撲をとれればと思っていた。最後疲れた中で、負けてしまったんですが、一丁なんとかやりました」とし、最終盤まで優勝争いに絡んだ今場所に「ほんと長かったですね…」と思わず本音も。

 来場所は三役の可能性もある。「まだ何もわかりませんが、ゆっくり休んで来場所に向けて頑張りたい」。尊富士の存在に「年も1個上で近い世代。直接対決負けた後で悔しさはすごく感じている。何事も経験だなと思います」と雪辱を誓った。

 また、故郷・石川では、元日に能登半島地震が発生。慰問にも向かい「今場所はすごく見られて、応援されている状況だったと思うのでこの成績を残せて良かった」とした。

 まげを結うのは「もうじきだと思います」とし、ざんばら頭は今場所で見納めになる可能性がありそうだ。

 昨年夏場所の幕下10枚目格付け出しデビューから所要6場所での初優勝となれば、幕下付け出しでは同じ石川県出身の輪島の所要15場所を大きく上回る快挙も見えていた。日本相撲協会によれば、ざんばら髪の幕内優勝力士はいないという。また13日目を終えて2差からかわして賜杯を抱いたケースはなく、奇跡の逆転優勝のチャンスが出てきていたが、先に尊富士が負傷をおして出場。豪ノ山を押し倒し、優勝を決めた。

 13日目は、阿炎をはたき込みで下し、11勝3敗とした。2年連続アマ横綱で昨年夏場所、史上4人目の幕下10枚目格付け出しでデビューした。入幕から2場所目。終盤戦の疲れもあるが、反応の良さは変わらない。新入幕からの連続11勝以上は04年夏場所で12勝、名古屋場所で11勝した元横綱・白鵬(現宮城野親方)以来20年ぶりの偉業となった。

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