プロ注目の百崎 待望の一発が甲子園王手弾 東海大熊本星翔、春九州王者の有明にリベンジ進撃

2023年07月23日 04:30

野球

プロ注目の百崎 待望の一発が甲子園王手弾 東海大熊本星翔、春九州王者の有明にリベンジ進撃
<東海大熊本星翔・有明>逆転3ランを放った東海大熊本星翔・百崎 Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権熊本大会準決勝   東海大熊本星翔6―2有明 ( 2023年7月22日    リブワーク藤崎台 )】 熊本大会は準決勝2試合が行われ、東海大熊本星翔がプロ注目の百崎蒼生(あおい)内野手(3年)に3ランが飛び出し、春の九州王者・有明を6―2で下して2018年以来、5年ぶり3度目の甲子園出場に王手をかけた。24日の決勝で2年連続出場を狙う九州学院と激突する。
 準々決勝の秀岳館戦から1番打者に座るプロ注目の百崎にこの夏、待望の一発が飛び出した。0―1で迎えた3回1死一、二塁のチャンスで打席に立つと、2球目をレフトスタンド上部に運ぶ逆転3ラン。この日もスカウト陣が見守る中での高校通算39本目の本塁打は、春の九州チャンプ相手に劣勢ムードを吹き飛ばすだけでなく、今大会24イニング無失点を続けていた有明投手陣に大きなダメージを与えた。

 「春の大会で負けた(2回戦、1―2)のが凄く悔しかった。打つと決めて打席に入って、気持ちで打てた。完璧に捉えられたし、打った瞬間に(本塁打だと)確信した」

 バットを放り投げると、叫びながらダイヤモンドを一周した。野仲義高監督も「神がかり的でしたね」と値千金の一発を喜んだ。

 3回戦までは長打が出なかったが、秀岳館戦での2本の二塁打に続く一発と、上昇気流に乗ってきた。「プレッシャーを感じて打ちたい気持ちが強くて、前に突っ込んでしまっていた。今はプレッシャーも力に変えられている。高校生活で内容も感触も一番いいホームラン」と百崎。18年以来、5年ぶり3度目の甲子園へあと1勝に迫った。相手は昨夏の準決勝で3―4で敗れた九州学院。「ここまで来たら夢の舞台でプレーしたい。昨年の甲子園で活躍した直江君から打って、最後の1勝をつかみ取りたい」。東海大相模からの編入を経て迎えた最初で最後の夏はまだまだ終わらない。(本間 正則)

 ◇百崎 蒼生(ももさき・あおい)2005年(平17)9月11日生まれ、熊本県出身の17歳。小3で野球を始める。中学時代は熊本泗水ボーイズでプレー。東海大相模では1年春からベンチ入り。目標とする選手は阪神の原口。1メートル78、74キロ。右投げ右打ち。

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