古豪復活!進学校・豊中が春4強の大商大堺から金星ゲット 43年ぶり5回戦進出に指揮官も目を潤ませる

2023年07月23日 14:01

野球

古豪復活!進学校・豊中が春4強の大商大堺から金星ゲット 43年ぶり5回戦進出に指揮官も目を潤ませる
<大商大堺・豊中>春4強の大商大堺を撃破した豊中のエース・深井(右)と主将で捕手の酒井 Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権大阪大会4回戦   豊中3-1大商大堺 ( 2023年7月23日    万博 )】 古豪復活だ。進学校・豊中が春4強の大商大堺を相手に金星ゲット。1980年以来43年ぶり5回戦進出を決めた。
 「5点差以内の勝負に持ち込めれば勝機はあると思ってました。イメージ通りの試合展開に。初回の2点が大きかったですね」

 指揮を執って9年目の福田修一監督もナインの奮闘に目を潤ませた。初回、連続二塁打などで2点を先取。五回に1点を返された直後に犠飛で追加点を奪い、相手に傾きかけた流れを引き戻した。

 エース左腕の深井康太郎投手(3年)は被安打4の1失点完投。130キロ台の直球に得意のスクリューボールで相手打線を翻弄した。17日の2回戦は5回を被安打3の無四球で無失点。19日の3回戦は味方失策で3点を失ったが1四球。この日は3四死球を与えたが、安定した制球力。今大会一番の内容で最後まで投げきった。

 「相手が強いのは分かってたので1つずつアウトを積み重ねた。中1日あったので疲れもありませんでした」と満面に笑みの深井。入学当時から期待されていたが1年冬に左ヒジの手術を受け、2年夏は控え投手。新チームになって本格的に投球可能となり、エースとして昨秋も4回戦に進出。金光大阪に終盤の2ラン被弾で惜敗したが、大阪北地区公立高大会では優勝し、夏に向けて手応えはあった。

 高校野球の前身、中等学校野球大会発祥の地・豊中グラウンドの記念碑から東へ1・5キロのところにある府下有数の進学校。今春も大阪大学には46人の卒業生が合格した。甲子園には豊中中時代の1928年(昭和3年)に出場しているが、その後は好成績を残せていない。戦後すぐの47年に4強。75、80年に5回戦に進出したがそれ以降はなかなか4回戦の壁を突破できず、7年連続で夏初戦敗退したこともあった。

 「試合前に43年ぶりの5回戦というのは聞いてました。チームの目標はベスト8。あと2つだったのがあと1つになった。ここまできたらぜひ次も勝ちたいです」と主将の酒井武敏捕手(3年)。3年生部員全員が国公立大、難関私大を目指す“二刀流”軍団。76年ぶりの8強も、今の勢いなら夢じゃない。(古野 公喜)

おすすめテーマ

2023年07月23日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム