ソフトBドラ3・生海 初出場初スタメン初安打 「凄いうれしかった」記念球は「お母さんにあげます」

2023年07月23日 05:30

野球

ソフトBドラ3・生海 初出場初スタメン初安打 「凄いうれしかった」記念球は「お母さんにあげます」
<ロ・ソ>5回、プロ初安打を放ち笑顔の生海(右)(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク2―5ロッテ ( 2023年7月22日    ZOZOマリン )】 10連敗にも希望の光――。プロ野球は22日にセ・パ両リーグで後半戦が始まり、ソフトバンクはロッテ戦で、ドラフト3位ルーキーの生海外野手(23)が、プロ初出場初スタメンを飾った。5回の第2打席ではプロ初安打を放つなど上々のデビューとなったものの、チームは9試合連続の2得点以下で、85年10月以来となる10連敗。首位・オリックスとのゲーム差は6・5に広がった。
 オールスターブレークを挟んでも流れは変わらなかった。85年以来、38年ぶりとなる10連敗。前身のダイエー時代を飛び越え、南海時代までさかのぼる領域に入った。「相手がいることだけど、そこを切り裂いていかないと」。藤本監督は険しい表情で振り返った。

 打線が好機を生かしきれなかった。痛かったのは4、5回の併殺打だ。0―3の4回は無死満塁から牧原大の左犠飛で1点を返したが、なおも1死一、二塁で栗原が遊ゴロ併殺に倒れた。5回には1死満塁で三森が投ゴロ併殺に倒れ、反撃ムードがしぼんだ。これでチームは9試合連続で2得点以下。10連敗中の総得点は17と投手陣を助けることができていない。

 藤本監督は「得点圏で積極的にいってくれればいいけど、追い込まれる形になる。無死満塁、1死満塁で1点しか取れなかったのがね」と悔しがった。4回の栗原、三森ともに追い込まれてから併殺打に倒れた。

 ただ、連敗脱出への希望も見えた。ドラフト3位ルーキーの生海が「7番・右翼」でプロ初出場。5回に先頭でフォークを捉えてプロ初安打となる右前打を放った。「凄いうれしかったです。守備が緊張しました。(記念のボールは)お母さんにあげます」とプロの第一歩を踏みだし、笑みをこぼした。

 2軍では43試合に出場し、打率・243ながら5本塁打、29打点と長打力を発揮し、打線の起爆剤として1軍登録された。2軍での守備位置は左翼。3軍で1度だけだったという右翼の守備では薄暮の3回に右翼線への邪飛を見失うミスもあったが、打席ではアグレッシブな姿勢を見せ続けた。

 安打は1本だけだったものの、9回の第4打席では初球攻撃で右飛を放つなど、「消極的になってはいけないと思ってガツガツと行った」と生海。この積極的な姿勢こそ、藤本監督が選手に求めているもの。ルーキーは悪い流れを変える可能性を秘めている。(森 寛一)

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