専大松戸 延長12回サヨナラ4強! 11回には守備妨害判定で異例15分間中断も

2023年07月23日 05:00

野球

専大松戸 延長12回サヨナラ4強! 11回には守備妨害判定で異例15分間中断も
<専大松戸・拓大紅陵>12回裏、サヨナラ勝ちを決めた専大松戸(撮影・田中 さくら) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権千葉大会準々決勝   専大松戸2―1拓大紅陵 ( 2023年7月22日    千葉県総合 )】 日本中で最も重たく、長い15分間だった。スタンドには混乱、驚き、怒り…さまざまな感情が飛び交った。タイブレークに突入していた延長11回、白熱の準々決勝が中断した。1点を追う専大松戸の攻撃。無死一、二塁でゴロをはじいた二塁手と一塁走者が接触した。二塁塁審が守備妨害で、一塁走者をアウトとした。これに専大松戸側が抗議。15分間にもわたる異例の中断の末、判定通り1死一、二塁から再開された。
 さらに波乱は続く。再開後、1死満塁の場面で代打・小林大輝(3年)は遊ゴロ。「6―4―3」の併殺で試合終了かと思われたが、懸命のヘッドスライディングに一塁セーフの判定。間一髪で2季連続甲子園出場の望みがつながった。続く12回、1死一、二塁で9番・宮尾日向(3年)の打球は一ゴロ。これも併殺を予感させたが、一塁手への二塁への送球が悪送球となり、二塁走者がサヨナラのホームに生還した。

 プロ注目のエース右腕・平野大地(3年)は延長タイブレークの場面でも温存し、4強進出。75歳の持丸修一監督は「こんな試合もあるんだな」と切り出し、「夏は勝つか負けるかだけ。それを選手にも言い聞かせていた。あとは選手を信じるしかない」と続けた。8回からは今大会初登板の青野流果(3年)が4回2/3を1失点の好投で必死に流れを引き寄せた。青野は「あと2試合、最後まで何があるか分からない。相手がどこであろうと、自分たちの野球ができれば甲子園に行けると思う」と力強く前だけを見た。(田中 さくら)

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