大谷激白、エンゼルス愛「このチームでプレーオフ勝ちたい」 味方は“翔平愛”4発援護効いて8勝

2023年07月23日 02:30

野球

大谷激白、エンゼルス愛「このチームでプレーオフ勝ちたい」 味方は“翔平愛”4発援護効いて8勝
<エンゼルス・パイレーツ>ネビン監督(左端)とナインを出迎える大谷(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【インターリーグ   エンゼルス8―5パイレーツ ( 2023年7月21日    アナハイム )】 エンゼルスの大谷翔平投手(29)が21日(日本時間22日)、パイレーツ戦に「2番・投手兼DH」で出場。6回1/3を5失点ながら8勝目を挙げた。8月1日(同2日)のトレード期限を控え、胸中を激白。「このチームで勝ちたい」と自身初のポストシーズン(PS)進出への決意をにじませた。打線も4発8得点と援護射撃。チームは4連勝で貯金2とし、ワイルドカード(WC)圏内まで4ゲーム差とした。
 試合後の球場通路。大谷の言葉は徐々に熱を帯びた。PS進出へ崖っ縁の状況を悲観し「大谷を放出すべき」という米メディアの声が高まる中、力強く言い切った。

 「このチームでプレーオフ(PO)にいきたい、そこで勝ちたいという気持ちは変わらない」

 右手中指の爪が割れた影響で過去2試合は6回途中5失点だったが、4試合ぶりに最速100マイル(約161キロ)を計測するなど辛抱強く投げた。自身ワーストの4本塁打を浴び、同一打者に1試合2被弾はメジャー初。6回1/3を5失点は不本意でも、序盤3イニングを零封したことが3試合ぶりの8勝目を呼んだ。

 見逃せないのは打線の奮起だ。トレードによる放出を防ぐには、勝利を積み重ねるしかない。過去の登板18試合は1試合平均4得点だったが、球団新の19試合連続本塁打を放つなど4本塁打8得点の援護射撃。大谷も3四球2得点で、4連勝のチームは貯金2とした。前回登板後にはWC圏内まで6ゲーム差だったが、4ゲーム差まで接近。逆転のPS進出へ望みをつないだ。

 トレード期限を11日後に控え、米球界は自身の話題で持ち切りだ。「トレードに関してはあまり気にしないように。今できることをやりたい」と自然体を強調するが、強豪球団への移籍をにおわせる報道合戦が過熱する。クラブハウスのテレビでは、他球団のユニホームを着用した自身の合成画像が流れたことも。一方で、シーズンは残り64試合。「うちは微妙な位置。(トレード市場で)買い手なのか売り手なのか分からない」と本音ものぞかせた。

 トレード期限を終えても、シーズン終了後にはFAとなる。去就が再び注目されるのは必至だが、シーズン中の契約延長交渉に関しては「(ペリー・ミナシアンGMとも)そういう席を全然、設けていない。シーズンはシーズンで集中したい」ときっぱり。従来通り、目の前の戦いに集中する姿勢を強調した。

 「まだ全然(PSに)いける位置にいると思っている。今チームとしても良い状態だと思うのでその流れを引き続きいけるように」

 全米で“トレード狂騒曲”は加速するが、勝つことに全力を注ぎ続ける。(柳原 直之)

 ≪登板18戦で平均4得点だったのに≫大谷は大量8点の援護をもらって勝利投手に。前回までの登板18試合で味方の得点は平均で4.05点だったが、倍近い援護点となった。今季白星を挙げた8試合の平均得点は5.25点。
 
 打線は41年ぶりに記録を更新するチーム新19試合連続本塁打。チーム151本塁打はア・リーグ1位で、他にも出塁率.333は同2位、493得点、長打率.447が同3位と好調な数字が並ぶ。

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