王子・井村 公式戦初完封で8強導いた “ノーテイクバック投法”で幻惑!被安打わずか3

2023年07月23日 05:10

野球

王子・井村 公式戦初完封で8強導いた “ノーテイクバック投法”で幻惑!被安打わずか3
<王子・明治安田生命>打者から球が見え辛いフォームで完封勝利を挙げた王子の先発・井村(撮影・木村 揚輔)  Photo By スポニチ
 【第94回都市対抗野球第9日2回戦   王子2―0明治安田生命 ( 2023年7月22日    東京D )】 王子・井村は淡々と打者のタイミングを外し続けた。ほとんどテイクバックはなく、右腕を胸の前から後ろには引かず、そのまま頭の後ろに持っていき腕を振る。131球を投げ抜き、3安打完封で8強進出に導いた。
 「こうなるとは思わなかった。5回くらいで、あとはベンチに任せてと思っていた」

 公式戦初完封で、都市対抗でも初勝利。最速144キロの直球を軸に、変化球をコーナーに投げ分けた。転機は入社2年目の20年。「腕を使わず、体で投げることを意識したらこうなった」。制球の安定を求めたフォーム改造が、副産物ももたらした。高校は愛知県春日井市の高蔵寺。鈴鹿市のHonda鈴鹿から、春日井市の王子に補強選手で加入し「何か縁があるなと」。愛着を持つ“準地元”チームで輝いた。(秋村 誠人)

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