公立校・宮津天橋の快進撃止まる 今井主将「甲子園に行こう、と言えるだけのチームになったのがうれしい」

2023年07月23日 17:58

野球

公立校・宮津天橋の快進撃止まる 今井主将「甲子園に行こう、と言えるだけのチームになったのがうれしい」
<立命館宇治・宮津天橋>7回コールドで敗戦も、宮津天橋の中川優は今大会の全4試合で完投 Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権京都大会準々決勝   宮津天橋2―9立命館宇治 ( 2023年7月23日    わかさスタジアム京都 )】 公立校・宮津天橋(みやづてんきょう)の快進撃が止まった。5点を追う3回に藤原諒耶外野手(2年)の適時打などで2点を返したが、終盤に突き放されて7回コールドで敗れた。エース右腕の中川優投手(3年)は、今大会の全4試合を1人で投げ抜いた。
 昨秋の府大会は丹後緑風との連合チームとして8強入り。京都外大西、福知山成美などの実力校を倒す快進撃を見せた。そして、連合チームでは異例といえる京都府高野連の21世紀枠推薦校にも選ばれた。

 秋の快進撃の影響で新1年生16人が入部し、今夏は単独での出場が可能となった。平日は個人練習のみだったチームが一転、タイブレークを想定した実戦練習などに時間を割けるようになった。

 主将の今井琢己外野手(3年)は「目標はベスト8だったが、昨日のミーティングで初めて“甲子園に行こう”と言った。それが言えるだけのチームになったのがうれしい」。涙で顔をくしゃくしゃにした。

 対戦相手にも実力は伝わった。立命館宇治の塚本遵平主将(3年)は「接戦を勝ち上がってきた勢いを感じたし、点差ほどの(力の)差はなかったと思う。紙一重でした」。味方投手が許した9安打はすべて単打ながら、6本がセンター返しでの中前打だったことに手強さを感じていた。

 今大会は初戦の2回戦で同志社国際に延長10回タイブレークの末に5―4で逆転サヨナラ勝ち。3回戦の北稜戦も再び延長10回を戦い、2―1で制した。4回戦では伝統校の鳥羽を相手に7―6と、すべて1点差で8強まで勝ち進んでいた。

 今井主将は目標だった8強を達成し、次の代にはさらに上を目指してほしいと願った。「ベスト8に入れたのは貴重な経験。やってくれると信じている」。涙の残る顔で後輩たちに夢を託した。

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