高知中央が初の甲子園 台湾からの留学生・謝喬恩が奮起 「応援に行く」約束してくれた両親のため

2023年07月26日 05:00

野球

高知中央が初の甲子園 台湾からの留学生・謝喬恩が奮起 「応援に行く」約束してくれた両親のため
<高知中央・高知>春夏通じて初の甲子園出場を決めた高知中央(撮影・河合 洋介) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念高知大会決勝   高知中央4―3高知 ( 2023年7月25日    高知県立春野 )】 高知中央が創部55年目で春夏通じて甲子園初出場を決めた。14年連続で決勝に進出していた明徳義塾を準決勝で破り、今春選抜出場の高知を決勝で撃破する快進撃。立役者は台湾からの留学生・謝喬恩(シャ・チャオエン=2年)だ。初回の守備では1死三塁からの左飛を本塁に好返球して先制点を阻止。1番打者としては6回1死無走者から放った中越え二塁打が一挙4点先制につながり、「2年生で甲子園に行けるのは幸運だと思います」と笑顔を見せた。
 台湾出身で小2から野球を始めた。母国でも日本の高校野球人気は高く、「甲子園に出たい」と同校の留学生制度を利用して来日した。日本語を全く話せない状態から1年半で日常会話に困らないまでに上達。「甲子園の応援には行くからね」と約束してくれた両親のためにも奮起した。

 来日当初は「明徳義塾のことは知らなかった」と明かす留学生が高知の勢力図を塗り替えた。「日本の野球は厳しいけど楽しい」。夏の醍醐味(だいごみ)である番狂わせを自らが演じた。(河合 洋介)

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