ソフトB や~っと勝ったばい! 柳田、由伸KO打で感情爆発「勝つことが本当にうれしいことだと思った」

2023年07月26日 06:00

野球

ソフトB や~っと勝ったばい! 柳田、由伸KO打で感情爆発「勝つことが本当にうれしいことだと思った」
<オ・ソ>8回、山本(右)から左へ2点適時二塁打を放つ柳田(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   ソフトバンク5―0オリックス ( 2023年7月25日    京セラD )】 鷹が勝った――。ソフトバンクは1―0の8回2死一、二塁、主将の柳田悠岐外野手(34)が2点適時二塁打を放ち、オリックス・山本由伸投手(24)をKO。先発の有原航平投手(30)は2020年10月10日のオリックス戦以来3年ぶりの完封。投打ががっちりとかみ合い、7日から続いていた1969年以来54年ぶりという歴史的連敗をついに12で止めた。この日、九州北部地方は国内最後に梅雨明けした。やまない雨はないことを、証明してみせた。
 こんなにうれしかったっけ。今までこんなに喜んでいたっけ。柳田は思っていたはずだ。握った拳を2度、天に掲げる。両手を叩くこと3度。二塁ベース上でしばらく感情表現が止まらなかった。

 「勝つことが本当にうれしいことだと、改めて思った。何が来ても前に飛ばそうと。たまたまいいところに飛んでくれた」

 1―0の8回2死一、二塁。オリックス山本の初球フォークを引きつけて叩いた。打球はライナーで三塁線を破り、2者が生還。5試合ぶり打点となる左二塁打で3点差でKO。2年連続後半戦無敗だった球界屈指の剛腕にチームは6月23日以来の黒星を付けた。

 “七夕の呪縛”が解けた。7日の敵地・楽天戦からの連敗が「12」で止まった。プロ13年目の34歳は生まれてもない南海時代の69年以来、54年ぶりとなる歴史的連敗だった。

 前カードの千葉では王貞治球団会長が激励に駆けつけ、選手たちで決起集会も敢行。主将として「選手たちのやるべきことをしっかりとやろうや」と和やかムードで焼き肉を食べながらあいさつ。ただ、本人は「体力的にも夏が来ていて精神的な苦しみもあって。勝つのって難しいと感じた」と苦しんでいた。24日は1点リードの9回2死で守護神・オスナが角中に逆転サヨナラ2ランを浴び、2夜連続のサヨナラ負け。1点の重みを痛感した翌日だからこそ、全身で喜びを表現した。

 相手はエース山本。今季5度目の対戦で過去4戦では3勝を献上していた。0―0の3回に7試合ぶりに先発した柳町が遊撃内野安打と悪送球で二塁へ。犠打で進めて、1死三塁。牧原大の二ゴロで泥くさく先制した。全員で勝利へもがいた。藤本監督は「何かね、何やってもうまくいかん感じが呪われているんやないかと。しんどかったけど、明日から普通に戻れる」。そう、大きく息をはいた。

 首位オリックスとは7差。最大15あった貯金は4からの巻き返しだ。柳田は言う。「もっと打っていたら、チームのためになっている。勝つために技を磨いていかないといけない」。連敗は止めた。あとは進めばいい。(井上 満夫)

 《ギーマ回9ダメ押し打》「8番・右翼」で7試合ぶりに先発出場した柳町が、2安打2打点で勝利に貢献した。先頭だった2回に内野安打で出塁して先制のホームを踏むと、9回には左越え2点二塁打。「スタメンで出て、チームの勝利に貢献できたのは凄く良かった」と活躍を振り返り、「勝つことが難しいということを学んだ」と12連敗から教訓を得ていた。

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