市和歌山2年ぶり決勝 栗谷―小野で零封リレー「初本塁打」に犠飛と玉置が全打点

2023年07月26日 12:12

野球

市和歌山2年ぶり決勝 栗谷―小野で零封リレー「初本塁打」に犠飛と玉置が全打点
<市和歌山-和歌山南陵>市和歌山7回裏1死一、三塁、玉置の左犠飛で三塁から大江が生還。追加点をあげる(26日、紀三井寺公園野球場) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権和歌山大会・準決勝   市和歌山3―0和歌山南陵 ( 2023年7月26日    紀三井寺公園野球場 )】 市和歌山が栗谷星翔(3年)―小野莞都(かんと=3年)両右腕の完封リレーで2年ぶりの決勝進出を決めた。
 先発した背番号「1」小野は7回を4安打無失点。奪三振は1個だけだった。半田真一監督から「ストレートにこだわらず、コンビネーションを考えて」と指示を受けてのマウンドだった。

 準々決勝・新宮戦で栗谷は「スピードガンの数字が気になって」と投球後、スコアボードを振り返って「チラ見」していた。力んで直球が走らなかった反省から「スピードよりもストレートの質にこだわった」と肩の力を抜いての投球を心がけた。最速145キロだが「130キロ台でも打者が差し込まれていた」と感触は良かった。

 「10」の小野は4試合すべてで最後を締めるクローザー役を務める。半田監督は「決めているわけではない。大会に入ってそんな役回りになったが、小野は先発もできるし、栗谷はリリーフしたこともある」と話す。

 この日は8回表から登板。7回裏にリードが3点となり、継投を決めた。栗谷はまだ86球で余力も十分だった。

 小野は「リリーフだと最後まで残り何回と分かっている。フルに力を出し切れる」と話した。

 グラブを持つ左手を高く掲げる豪快なフォームは「球威をつけ、角度をつけるため」。高校入学後、自分で考えた。最速143キロ速球で最後は雄たけびをあげて投げ、空振り三振で幕を下ろした。

 打の殊勲者は8番打者の玉置大翔(2年)だった。2回裏2死二塁、1ボール―2ストライクと追い込まれながら、「得意」という左投手のスライダーを振り抜き、左翼ポールネット直撃の2ランを放った。

 「まさかホームランなんて自分でも驚きました。練習試合でもありません」と喜んだが「後の打席が大事」と気を引き締めた。

 7回裏1死一、三塁では左翼へライナー性の犠飛を放ち、貴重な追加点をあげた。チーム全打点の活躍だった。

 2年ぶりの決勝進出。半田監督は「今日は細かなミスもあって。しっかり準備して臨みたい」と、夏は7年ぶりとなる甲子園出場を見すえた。

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