広島9連勝 “伏兵”末包「死に物狂いで」逆転V弾 逆方向への一発を新井監督が絶賛「一番の魅力」

2023年07月27日 06:00

野球

広島9連勝 “伏兵”末包「死に物狂いで」逆転V弾 逆方向への一発を新井監督が絶賛「一番の魅力」
<広・ヤ>ヒーローインタビューを終え笑顔でポーズする森(左)と末包(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島5―3ヤクルト ( 2023年7月26日    マツダ )】 広島は26日、ヤクルトに逆転勝ちし2019年7月以来の9連勝を飾った。2試合連続で先発起用された末包昇大外野手(27)が2点を追う4回1死一、二塁で右中間へ逆転の2号3ラン。2回の先制適時打と合わせ4打点で応えた。先発のチャンスが少ない中で大砲候補が生き残りへアピールに成功。チームの勢いを象徴する伏兵の働きだった。
 今季8試合目の先発起用だった末包が、大仕事を果たした。1―3の4回1死一、二塁で左腕・高橋のチェンジアップを強振した一撃は右中間席に着弾。逆転の2号3ランが決勝打となった。

 「大事な場面で打てて良かった。もうラストチャンスぐらいの(気持ちだった)。ここは結果を出さないと危ないなと思ったので、死に物狂いでいきました」

 6月16日の西武戦以来出場18試合、27打席ぶりとなる一発に、満面の笑みを浮かべた。春先から捉える瞬間だけ力を入れる脱力打法を取り入れ逆方向の意識を常に持ってきた。

 「逆方向に飛ばすためのバットの出し方を考えてやっている。内角に来ても、全部(体の)内側からバットを出すようにしている。結局、試合で力が入ると、体が開いてしまうので」

 練習でも中堅から右翼方向に飛ばす意識で悪い癖が出ないように工夫してきたというが「最近はバットが外から出るようになっていた」といい、藤井ヘッドコーチとともに打撃修正に努めてきた。その成果がこの日に出た。

 0―0の2回2死一、二塁では右前に先制適時打を放ち2安打4打点と躍動。1軍生き残りへ背水の陣の覚悟で臨み、アピールに成功した。お立ち台では「お気づきかもしれませんが、野手のお立ち台は30代のおっちゃんばかりで、若い選手が上がれていません。負けないように死に物狂いで頑張ります」とさらなる活躍を誓った。新井監督も若き大砲候補の活躍に目を細めた。

 「今日も期待して送り出して、期待通りのいい打撃を見せてもらった。なかなか逆方向の一番深いところにホームランを打てる打者というのは少ない。そこが彼の一番の魅力」 チームの勢いを象徴するように今は何をやってもうまくいく。この日は“伏兵”の大暴れで、チームは19年7月以来の9連勝。このまま奪首を目指し、新井カープは突っ走る。(長谷川 凡記)

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