阪神“控え組”が主役! 6回は原口「何とかしようと」反撃打 7回は小幡「感覚良かった」ダメ押し打

2023年07月27日 05:45

野球

阪神“控え組”が主役! 6回は原口「何とかしようと」反撃打 7回は小幡「感覚良かった」ダメ押し打
<神・巨>ファンの声援にこたえる小幡(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神8―5巨人 ( 2023年7月26日    甲子園 )】 いつもはベンチに控えるメンバーが、阪神堅守の立派な主役となった。原口と小幡。代打の切り札、そして終盤の代走として起用されることが多い2人が、バットで勝利をたぐり寄せた。
 6回。3―0から3―5とひっくり返された直後の攻撃で、原口の執念を見た。2死一、二塁で島本の代打として登場。菊地に2球で追い込まれながら、決め球の外角スライダーを泥くさく三遊間へ運び、二走・ノイジーを本塁へと迎え入れた。

 「飛んだところも良かった。追い込まれていたし、何とかしようという気持ち。5点取られた後の回だったので、大きかった」

 これで4―5。一気に流れは猛虎に傾いた。7回、先頭・中野の左前打を皮切りに、大山が四球、佐藤輝が同点左前適時打と打線がつながっていく。ノイジーの四球を挟み、坂本の勝ち越し中犠飛で再び6―5とリード。そして小幡が左中間への2点三塁打でダメを押した。「打った瞬間、抜けると思った。打った感覚も良かった」。堂々と胸を張る快打。18日に脳腫瘍のため他界した横田慎太郎さんへ、自身の成長を届ける快音でもあった。

 「入団してすぐ、春の(2軍)キャンプでも、ずっと一緒にいてくれて、全部教えてもらったので…。一緒にいた時間は長かったので思い出はある」

 懸命にリハビリを続ける先輩の姿を、ずっと見てきた。だから控えの立場でも弱音は吐かない。「本当にずっと練習をやっていた先輩。それを目の前で見ている分、凄く強い思いはある」――。前日25日の追悼試合では小幡の出番はなし。1日遅れでも、小幡の躍動は天国の横田さんに確かに届いたはずだ。

 小幡はこの日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)にも出場し、5打席立ってから1軍へと参戦した。岡田監督は「朝早く起きて(2軍戦で)練習してるから」とニヤリ。暑さも疲労も、何のその。誰もが自分の仕事を完遂し、大きな逆転星をつかんだ。(八木 勇磨)

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