エンゼルス・大谷 逆転プレーオフへ決勝打、連敗ストップ!2年連続2桁勝利&2桁本塁打へ弾み

2023年08月10日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 逆転プレーオフへ決勝打、連敗ストップ!2年連続2桁勝利&2桁本塁打へ弾み
ジャイアンツに勝利し、連敗を7で止めチームメートと笑顔でタッチを交わすエンゼルス・大谷(左) Photo By ゲッティ イメージズ
 【インターリーグ   エンゼルス7―5ジャイアンツ ( 2023年8月7日    アナハイム )】 エンゼルスの大谷翔平投手(29)は8日(日本時間9日)、ジャイアンツ戦に「2番・DH」で出場。初回に決勝打となる先制の中前適時打を放ち、今季ワーストの連敗を7で止めた。3年連続の規定打席に、出場113試合目で自身最速到達。9日(日本時間10日午前10時38分開始)の同戦は史上初の2度目の「2桁勝利&2桁本塁打」を目指し、マウンドに上がる。
 7連敗中は静まりかえっていたクラブハウスがようやく明るさを取り戻した。大谷も仲間たちと楽しげに談笑。フィル・ネビン監督は記者会見場に現れるなり「ふぅ~~」と大きなため息をついて笑いを誘うと「打ちのめされてきた1週間だった。ようやく抜け出せた」。2安打2打点のレンフローは「1勝以上の価値がある」と感慨に浸った。

 渇望していた勝利への道を切り開いたのは大谷のバットだった。初回無死二塁。左腕アレクサンダーの内角シンカーに詰まりながら、しぶとく中前適時打を放った。3試合連続安打で、適時打は19試合ぶり。7月31日ブレーブス戦以来、8試合ぶりの先制点を口火に打線は一挙4得点。指揮官も「大きかった。ベンチでは大きな声が飛び交っていた」。3回に3点を返されても、効果的に追加点を奪い、チームは8月初勝利。「買い手」に回った1日のトレード期限後、勝利がないのはリーグでエ軍だけだったがようやく脱した。

 大谷は2点リードの8回2死三塁で両リーグトップの今季15個目の申告敬遠で勝負を避けられると、スタンドから大ブーイングが湧き起こった。直後には今季16盗塁目の二盗に成功した。この日は5打席に立ち、今季506打席を積み重ね、3年連続で規定打席(502)に到達。出場113試合目は自身最速での到達となった。

 借金1でワイルドカード圏内まで7ゲーム差と極めて厳しい状況だが、可能性がある限りは諦めない。左手骨折で離脱中の精神的支柱トラウトは、8月中の復帰を目指し打撃練習を再開させた。勝利後、ベンチの柵を乗り越える際にバランスを崩して転びそうになった大谷は、マウンドでナインのハイタッチを待ち受け、プレートを踏んでシャドーピッチング。10勝目を目指す9日の登板へのイメージを膨らませた。2年連続で「2桁勝利&2桁本塁打」達成なら、ベーブ・ルースも成し得なかった史上初の快挙。チームの巻き返しと歴史的偉業に向けマウンドに上がる。(笹田 幸嗣通信員)

 ≪猫嫌いエスコバルに「ニャンニャンポーズ」≫大谷は初回の本塁生還後にベンチで“猫嫌い”で知られるエスコバルに向かって、手首を折り曲げて両拳を差し出す「ニャンニャンポーズ」を決め、試合後のハイタッチでも同様のポーズで勝利を祝った。「映像でも写真でも猫は嫌いだが、翔平にイジられるのは最高」とエスコバル。日本では2月22日が「ニャンニャンニャン」の語呂に合わせ「猫の日」とされているが、「2年連続2桁勝利&2桁本塁打」をニャンニャンポーズで祝うことができるか。

 ≪予想はシビア1.8%≫昨季はレイズが86勝、フィリーズが87勝で、両リーグのワイルドカード「最後の3番目の椅子」を勝ち取った。8日時点で57勝58敗のエンゼルスは、残り47試合で29勝(18敗)を積み上げなければ86勝には届かない。米データサイト・ファングラフスのプレーオフ進出可能性予想では、8日時点で1.8%と厳しい数字になっている。

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