落合博満氏が野村克也さんに“持ち掛けた”トレード 元ヤクルト捕手が初めて明かした舞台裏

2023年08月10日 17:10

野球

落合博満氏が野村克也さんに“持ち掛けた”トレード 元ヤクルト捕手が初めて明かした舞台裏
ドラフト前に挨拶を交わす中日・落合博満監督(左)と楽天・野村克也監督(2008年撮影) Photo By スポニチ
 元ヤクルト、阪神などで捕手として活躍した野口寿浩氏(52)が、10日までに更新されたYouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」にゲスト出演。阪神時代にバッテリーを組み、ノーヒットノーランを達成した井川慶氏と、現役時代の思い出を振り返った。
 野口氏は1998年にヤクルトから日本ハムへトレードされた。「これ、だいぶ年月経っているので、言っちゃっていいかな、と思うんですけど、僕が言い出したんです」と、実は自ら球団に掛け合ったのだと明かした。

 伏線は1994年。当時、ヤクルトの正捕手だった古田敦也が骨折したことで、野口氏は61試合に出場。「ある程度やれるなという、変な自信がついちゃったんですよ」という。翌年95年も日本シリーズまで全て1軍でプレーしたが、96年は開幕前に2軍落ち。そこから1軍に呼ばれることは少なくなった。

 「モヤモヤした気持ちがあった」という野口氏は球団の編成部に電話をしたこともあったが、その際はなだめられて終わり。だが、3年も経つとモヤモヤした思いが限界になり「すぐに編成部長に電話して」と再び直談判。「そこで、そういう話に持っていってもらって、運よくトレードになったんです」と振り返った。

 さらに、この話には後日談があった。このトレードに関わったとされるのが、当時日本ハムで現役選手だった落合博満氏。「本当かどうかは分からないですが、僕は本人から聞いた」という裏話を野口氏が回想した。

 「その年のオープン戦の最終戦が神宮での日本ハム戦。確かに(打撃練習する)ケージの後ろで、野村監督と落合さんが長いこと話しているな、と思ったんです」

 球場グラウンドでの青空会談。すると数週間後という開幕直後にトレードが発表された。日本ハムに移籍後、落合氏にあいさつにいった野口氏は「おう、来たか。俺が言ったんだぞ、このトレード」と返されたといい、あの“会談”を思い出したという。野口氏は「落合さんとは、最後2年間一緒にやらせていただきました」と感謝しつつ、当時を懐かしがっていた。

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