巨人・戸郷11勝目ならず 6回まで無失点も失策で追いつかれ、近本に痛恨の逆転2ラン被弾

2023年08月10日 20:29

野球

巨人・戸郷11勝目ならず 6回まで無失点も失策で追いつかれ、近本に痛恨の逆転2ラン被弾
<巨・神>7回、戸郷は近本に勝ち越し2ランを浴びる (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人―阪神 ( 2023年8月10日    東京D )】 巨人の戸郷翔征投手(23)が阪神戦(東京D)に先発登板。2回に左スネ付近へ打球を受けるアクシデントを乗り越えて6回まで4安打無失点と好投したが、近本に痛恨の逆転2ランを被弾して7回途中6安打3失点(自責2)で降板し、リーグ単独トップの今季11勝目を手にすることはできなかった。
 戸郷は2回、1死走者なしの場面で梅野が弾き返した打球がワンバウンドしてから左スネ付近に当たるアクシデント。だが、ベンチ裏で治療を受けてからマウンドに戻り無失点で切り抜けると、その後も順調に無失点のままイニングを重ねた。

 味方打線は3回に吉川の併殺打の間に1点先制したが、得点はそれだけ。そして、1―0のまま試合が進行した7回だった。

 先頭のノイジーに右中間フェンス直撃の二塁打を打たれると、続く梅野の打球は高くバウンドして戸郷の前へ。これを捕球して素早く三塁へ送球した戸郷だったが、送球が少し逸れて野選となり、無死一、三塁とピンチを広げた。

 そして、続く打者・木浪の時だった。戸郷の一塁けん制球を名手・中田翔が捕球ミス。三走・島田(ノイジーの代走)に本塁生還を許して1―1の同点となった。

 木浪、才木は連続三振。2死までこぎ着けたが、近本に投じたこの試合の129球目、内角高め149キロ直球を右翼スタンドへ運ばれた。近本は6号2ラン。戸郷はここで降板となった。

 自身の三塁送球が逸れてピンチ拡大となった場面ではマウンドに膝をついてがっくりとしていた戸郷だったが、降板する際には悔しさをかみ締めるように唇を真一文字に結んでいた。

 戸郷の投球内容は6回2/3で打者28人に対して129球を投げ、6安打3失点(自責2)。7三振を奪い、与えた四球は2つ、直球の最速は150キロだった。

 前回登板した3日のヤクルト戦(東京D)では9回5安打1失点で完投勝利を飾り、リーグ最速となる今季10勝目(2敗)。自身のプロ最多で今季両リーグ最多となる149球を投げ、お立ち台では「野手の方たちと中継ぎの方たちが積み上げてきてくれた10勝なんで。きょうはなんとか一人で投げ切りたかった」と9回は志願してマウンドに行ったことを明かし、ベンチに勢ぞろいしてヒーローインタビューを見守ったリリーフ陣も拍手喝采で感動を呼んでいた。

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