【甲子園】沖縄尚学、8強一番乗り!東恩納 連続無失点ストップも「勝ったのでよかった」

2023年08月17日 05:00

野球

【甲子園】沖縄尚学、8強一番乗り!東恩納 連続無失点ストップも「勝ったのでよかった」
<沖縄尚学・創成館>9回2死、創成館・児島を二ゴロに打ち取った沖縄尚学・東恩納(撮影・須田 麻祐子)  Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第10日 3回戦   沖縄尚学5―1創成館 ( 2023年8月16日    甲子園 )】 3回戦4試合が行われ、沖縄尚学(沖縄)のエース・東恩納蒼(ひがしおんな・あおい=3年)が2試合連続完投で創成館(長崎)に勝利した。沖縄大会から続いていた連続無失点記録は47回1/3でストップも抜群の安定感でベスト8一番乗りへとけん引。また、八戸学院光星(青森)、土浦日大(茨城)も準々決勝に進出した。
 表情は変わらなかった。5点リードの8回2死二塁。沖縄尚学のエース・東恩納蒼(ひがしおんな・あおい)は適時打を浴びて沖縄大会からの連続無失点が47回1/3でストップしたが、「取られる場面はいつか来ると思っていたので」と冷静だった。続く打者を空振り三振に切ってピンチを脱出。128球を投げきり2試合連続完投に「チームとして勝ったのでよかった」と安堵(あんど)した。 
 この日は“新境地”を開拓した。140キロ台の直球とスライダーだけでなくカーブを多投。「(相手が)予想はできていない球だと思っていたので」と涼しい顔で振り返る。

 沖縄大会でも投げる機会が少なかった球種で相手打線を幻惑した。「あまり使わなくても抑えられていたので。最近は2球種だけだと、きつくなかったかなというのがあって、入れた感じです」と明かした。捕手の大城和平(わへい)は打者がライン際に立つ姿から「外角を狙われている」と察知し、うまくカーブを投げさせて翻弄(ほんろう)。バッテリーでつかんだ9年ぶりのベスト8になった。

 前日15日は台風7号の影響で試合が中止。宿舎で体幹トレーニングやシャドー投球で調整した。比嘉公也監督は「要所を締めたナイスピッチングだなと思います」と称賛。

 いなべ総合学園を完封した初戦に続く2試合連続完投。沖縄県勢の2試合連続完投は14年の沖縄尚学・山城大智以来。2度の優勝がある春と違い夏は同年のベスト8が最高成績。たどり着いた準々決勝。「チーム全員で勝っていけたら」。エースを中心に高い壁を乗り越える。 (杉浦 友樹)

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