【甲子園】八戸学院光星 ツープラトン継投で8強 オカダ・カズチカに憧れる背番10・岡本→エース洗平

2023年08月17日 05:30

野球

【甲子園】八戸学院光星 ツープラトン継投で8強 オカダ・カズチカに憧れる背番10・岡本→エース洗平
<八戸学院光星・文星芸大付>2回、力投する八戸学院光星・岡本(撮影・須田 麻祐子)  Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第10日3回戦   八戸学院光星6-3文星芸大付 ( 2023年8月16日    甲子園 )】 「ライバルをつくれ、そして勝て」。昭和の名プロレスラー・藤波辰爾が残した強者になるための鉄則だ。八戸学院光星(青森)の先発を託された背番号10で、最速148キロ左腕・岡本琉奨(るい=2年)。初戦で完封したエース左腕・洗平(あらいだい)比呂(2年)は、さながら藤波における長州力のような存在だ。「負けていられない」と対抗心をメラメラ燃やしてのマウンドだった。
 143キロをマークした直球、フォークがさえた。7回1/3を9安打3失点。役割を果たし「一緒に切磋琢磨(せっさたくま)してきた」と評す洗平につないだ。まさに、ダブルエースによるツープラトン。19年以来、夏8度目の8強入りを果たした。

 母・博子さん(47)の影響で小さい頃から大のプロレスファン。保育園の頃にはイベントで佐々木健介に会ったこともある。東京都板橋区の実家に帰省した際には、新日本プロレスの録画を一気に見ることが唯一無二の楽しみ。現在は必殺技「レインメーカー」を武器にするオカダ・カズチカに憧れを抱き、自身も勝利の雨を降らせた。「体が大きい。(自分も)筋肉量が増えたら球速も上がる」と鼻息も荒い。

 家庭の事情で物心ついた時から父の姿はなく、幼少期には「なんで?」と母に尋ねたこともある。大人に近づくにつれ、寂しさの分だけ母を大事にした。高校は東京から青森の名門校に越境入学。巨人・坂本も腕を磨いた「虎の穴」でプロ注目の逸材に成長した。

 今春東北大会では決勝で仙台育英を破るなど、V候補の一角だ。「目指すところは全国制覇」。真夏のチャンピオンベルトまであと3勝。迷わず行けよ、行けば分かるさ。(柳内 遼平)

 ◇岡本 琉奨(おかもと・るい)2007年(平19)2月12日生まれ、東京都出身の16歳。小2から野球を始める。板橋二中を経て、八戸学院光星では2年春からベンチ入り。1メートル75、78キロ。左投げ左打ち。

 ≪8度目の正直へ≫八戸学院光星が19年以来、夏の甲子園大会で8度目の準々決勝進出を果たした。初の8強入りは甲子園で初勝利を挙げた00年で、準決勝へ進出。01、03年は準々決勝で敗れたが、11、12年はいずれも決勝まで進出し、準優勝だった。悲願の全国制覇へ、8度目の正直となるか。

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