ソフトバンク 「エスコンボーイ」柳町が特効薬 敵地で「圧巻」打率・500「僕ができることを…」

2023年09月16日 07:00

野球

ソフトバンク 「エスコンボーイ」柳町が特効薬 敵地で「圧巻」打率・500「僕ができることを…」
ソフトバンク・柳町(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 打率5割のエスコンボーイが、2位浮上の特効薬となる――。3位ソフトバンクは、16日から日本ハム3連戦。15日には札幌市内で投手練習を行い、エスコンフィールド北海道での今季最終カードに挑む。柳町達外野手(26)はエスコンで打率・500に加えて出塁率・667と絶好相性。今夏、話題をさらった慶応出身の慶応ボーイは、北の大地の涼しさと打席での視的感覚に好イメージを抱く。
 ラストスパートをかけたい9月。チームは4カード消化し、3度の勝ち越しと勢いは上々だ。残り17試合。16日からの日本ハム3連戦でエスコン開催は今季ラストとなる。敵地で視界が広がる柳町が何とかする。そんな、予兆がある。

 「相性というのか、エスコンで打っているイメージはあります。ボールの見え方が気にならないんです。ボールがちゃんと見えているのかな。見にくいと思ったことがない」

 今季、北広島市にオープンした新球場では9試合に出場。20打数10安打4打点の打率5割と安定する。選球眼が売りでもある柳町は4月29日の初四球もエスコン。今季99試合で51四球を選んでいるが、同球場ではペイペイドームの19に次ぐ9四球。1死球も加え、30打席20出塁の出塁率・667は驚異的だ。

 “目”に優しい魚介類が有名な北海道だが「(外食は)あまり行ってないですが、やっぱり涼しいのがいいかもしれないです」。酷暑の影響が少ない気候も目に合うようだ。

 かつての球友、現在はライバルの存在も日本ハム戦での好成績につながっているという。6月にトレードで郡司が中日から日本ハムに加入。慶大時代の郡司主将、柳町副主将の関係だった2人は、同リーグとなった。郡司が一塁を守る際、出塁すると塁上で「よう出るわ」「よう打つわ」と言い合う。強打でブレーク中の郡司も発奮材料となっている。

 今夏の甲子園で母校・慶応(神奈川)の優勝後、初の日本ハム戦。慶応―慶大と生粋の慶応ボーイは「郡司は仙台育英出身なんで“勝ったぞー”と言っておきます」。もちろん、大事な3連戦でもこの夏の再現を狙う。

 CS争いも激しさを増している。2位ロッテと1ゲーム差、4位楽天と2・5差で日本ハム3連戦後は楽天、ロッテと直接対決が続く。「チームとして上がっていくしかないですし、僕ができることを変わりなくやるだけ。それが一番、勝ちにつながるかな」。9月も12試合で打率・313と安定中。柳町の目にはエスコンの白球だけではなく、やるべきことも見えている。
 (井上 満夫)

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