阪神・佐藤輝が生え抜きでは今岡以来の2年連続80打点! 広島・床田攻略でCSリハばっちり

2023年09月16日 05:15

野球

阪神・佐藤輝が生え抜きでは今岡以来の2年連続80打点! 広島・床田攻略でCSリハばっちり
<広・神>5回1死一、二塁、佐藤輝は床田から勝ち越しの適時打を放つ(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5ー6広島 ( 2023年9月15日    マツダ )】 阪神・佐藤輝明内野手(24)が15日、広島戦で2安打2打点の活躍をみせ、球団生え抜き選手では04、05年の今岡誠(現打撃コーチ)以来となる2年連続の80打点に到達した。初回2死一、三塁から先制の右前適時打を放つと、5回は1死一、二塁から再び右前適時打で存在感を発揮。20年ドラフトで同期入団の村上と防御率争いを展開する広島・床田を攻略してタイトル奪取へもアシストした。チームは9月初黒星で連勝は11でストップするも、虎戦士の勢いは止まらない。
 優勝の余韻は見られなかった。18年ぶりの歓喜から一夜明けて臨んだ一戦は1点差の惜敗。9月初黒星で連勝は11で止まったものの攻撃陣は2戦連続で2桁安打を記録して奮闘した。頼もしいV戦士の中でも特に佐藤輝のバットが大きな輝きを放った。

 「チャンスだったので、ランナーを還したかった。追い込まれてしまった後、しっかり対応することができた」

 初回だ。2死一、三塁から広島・床田の137キロ変化球にタイミングを外されながらも、一、二塁間を破る先制の右前適時打。3試合連続打点で今季79打点に乗せると、1点劣勢の5回は大山の同点打に続いて、1死一、二塁から今度は初球の直球を右前に運んだ。一時勝ち越しとなる適時打で再び打点を叩き出した。球団生え抜き選手では04、05年の今岡誠以来となる2年連続80打点に到達した。「良かったです」。個人成績には関心を示さず淡々と言葉を紡いだ。

 優勝を決めた前日14日は節目の20号本塁打を放った。球界では初の「新人から3年連続20本塁打の左打者」の記録を達成。好調を維持したままこの夜は、20年ドラフト同期入団の村上と防御率争いを展開する床田を攻略した。これで今季の対戦成績は6打数3安打3打点で打率・500。クライマックスシリーズ(CS)でも対戦する可能性があるエース左腕に、嫌なイメージを植え付けた意味は大きい。

 当然ながら前夜の興奮や大歓声は脳裏に焼き付いていた。プロ3年目で初めて味わった“アレ”の瞬間。試合後には「僕史上で一番、最高な日」と喜びを爆発させていた。グラウンドを離れても森下とともに深夜までテレビ各局の優勝特番に出演。美酒に酔い、寝不足のまま移動日なしで広島へ移動。疲労を感じながらも、そんなそぶりさえも見せることなく虎打線の中心で快音を連発した。

 試合後、岡田監督は今後の起用について「そら、もうずっと出す」と明かした。自己最多となる昨年の84打点更新も射程圏内だ。「やるべきことをやって、打てればいい」と佐藤輝。次のステージを見据える若き大砲は歩みを止めない。(石崎 祥平)

 ≪05年はプロ野球歴代3位の147打点でセ界制覇貢献≫
 ▽04、05年の今岡誠 岡田監督の下、04年は主に3番で起用され28本塁打、83打点。05年は三塁手にコンバートされ、打撃では勝負強さを買われて不動の4番・金本知憲の後を打つ5番を任された。シーズンでは50年藤村富美男の球団記録146打点を更新するプロ野球歴代3位の147打点でタイトルを獲得し、リーグ優勝に貢献した。

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