メッツ・千賀 大谷抜いた!6回10Kで日本投手トップの11勝 ゴーストフォークで圧倒 200Kも目前

2023年09月16日 02:30

野球

メッツ・千賀 大谷抜いた!6回10Kで日本投手トップの11勝 ゴーストフォークで圧倒 200Kも目前
<メッツ・ダイヤモンドバックス>11勝目を挙げ、笑顔の千賀(AP) Photo By AP
 【ナ・リーグ   メッツ11-1ダイヤモンドバックス ( 2023年9月14日    ニューヨーク )】 メッツの千賀滉大投手(30)は14日(日本時間15日)、ダイヤモンドバックス戦に先発し、6回2安打無失点、10奪三振で11勝目を挙げ、今季の日本投手単独トップに立った。今季191奪三振とし、1年目の日本投手では4人目となる200奪三振の大台を射程圏内に捉えた。
 ワイルドカード争いを続けるダイヤモンドバックス打線を、千賀は全く寄せ付けなかった。5回までで2桁10奪三振。2四球で招いた唯一のピンチとなった6回2死満塁も、前回対戦で一発を浴びた4番ウォーカーを中飛で切り抜けた。

 「マウンド上で何をしないといけないか、頭がクリアになっている。シンプルに投げられていると思います」

 並んでいたエンゼルス・大谷を抜いて、今季日本投手単独トップに立つ11勝目。加えてナ・リーグ新人王を争う相手1番キャロルを完璧に封じた。初回は中飛、3回はフォークで空振り三振、6回は二ゴロと出塁を許さず。今季打率・278、24本塁打、69打点、47盗塁で104得点を挙げる23歳ルーキーに仕事をさせなかった。

代名詞の「ゴーストフォーク」が光った。10三振中6つを奪い、スタットキャスト調べによる今季の投手の球種別空振り率では、両リーグ断トツの60・0%をマーク。各投手の打者に200スイング以上された球種が対象で、2位のブレーブス・ストライダーのスライダー(56・7%)を引き離した。今季メジャーNo・1の魔球と言って間違いない。

 試合後は地元メディアから新人王争いの質問が相次いだ。「名前が挙がるのは、いいことかな」と本人は冷静。一方でバック・ショーウォルター監督は「議論の対象になるべき」とサイ・ヤング賞の候補にも推した。リーグ3位の防御率は2・95まで伸ばした。

 投球回は155回1/3でシーズン規定の162は目前となり、191奪三振も大台に手が届くところ。「ここまで来たら到達したいと思うし、200奪三振も見えてきた」と日本投手4人目となる1年目の200奪三振には強い意欲を示した。(杉浦 大介通信員)

 ≪1年目で200K到達なら日本投手4人目≫千賀が1年目で200奪三振に達すれば、日本投手では95年野茂英雄(ドジャース)236、12年ダルビッシュ(レンジャーズ)221、07年松坂大輔(レッドソックス)201に続き4人目。今季の残り登板は2~3度と見込まれ、あと45個の野茂が持つ1年目日本投手の最多記録にどこまで迫れるか。

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