阪神・岡田監督CSへ「大収穫やな」中継ぎ陣見極め進める…不調の浜地は登録抹消へ

2023年09月16日 05:15

野球

阪神・岡田監督CSへ「大収穫やな」中継ぎ陣見極め進める…不調の浜地は登録抹消へ
<広・神>9回、笑顔を見せる阪神・岡田監督(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5ー6広島 ( 2023年9月15日    マツダ )】 連勝は止まった。作戦も失敗した。1点を追う9回1死一、三塁で、大山の二盗が刺された。同点、逆転へとつながるはずの流れが途切れてしまった。しかし、阪神・岡田監督には痛くもかゆくもなかった。それどころか、満足げにニタ~と笑った。
 「まあちょっとなあ、最後に試してみたんやけど。一、三塁でどこに投げるか、な。あの場面で、どこに投げるかなって思ったら、セカンドに投げたな。これは大収穫やな」

 頭の中には、10月18日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージへのプランがあった。リーグ2位の広島とは対戦する可能性がある。緊迫した場面で仕掛けた時に、相手の二塁手、遊撃手がどう動き、捕手がどこに投げるのか。それを目に焼き付けたのだ。「ちょっと試してみることもあるしな。(CSで)当たるチームはな。一、三塁で(今季)初めて走ったからな」。そう言いながら、次は重盗があるぞと、カードをちらつかせた。

 大山のスチールには、もう一つ狙いがあった。延長に突入すればいやが応でも投手を投入しなければならない。ブルペン陣の消耗だけは避けたく、「勝つか負けるかで」と、成功したらもうけものと割り切っていた。

 試したことは他にもある。先発に及川、3番手に浜地、ラストに加治屋を投げさせた。「今日は中継ぎの見極めみたいなゲームやったけど。これからクライマックスがあるからな。見極めていかなあかんから」。ポストシーズンに向けてふるいをかけ、2失点の浜地は「肩もあんまり良くないみたいやな」ということもあって登録を外すとした。

 優勝を決めたからこそできる公式戦の場を借りてのテスト。日本一へ向けて岡田阪神が早くも動き出した。(倉世古 洋平)

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