巨人・岡本和 初の大台40号! 食事制限効果8キロ減で体の切れ増して好調キープ

2023年09月16日 05:20

野球

巨人・岡本和 初の大台40号! 食事制限効果8キロ減で体の切れ増して好調キープ
<中・巨>4回、岡本和はソロを放つ(撮影・西川 祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人7-0中日 ( 2023年9月15日    バンテリンD )】 巨人・岡本和真内野手(27)が15日の中日戦で自身初の40号本塁打を放った。1―0の4回1死から、2試合連続となる左越えソロ。大台到達は球団では19年の坂本勇人以来、史上9人目の快挙となった。逆転でのCS進出を狙うチームは、4回の1イニング3発など7―0で大勝。前夜、甲子園で阪神に敗れ、目の前で胴上げを見届けた屈辱を晴らした。
 今季を象徴する当たりだった。岡本和が自己最多となる40号ソロ。4回1死、仲地の初球の真ん中に入った132キロスライダーを思い切り引っ張った。

 「うれしい気持ちはある。もっと打てるように頑張りたい」

 4番に定着した18年以降“最少”でのキャリアハイ到達だ。「元々引っ張れるバッターではない」と口にしてきた主砲にとって、昨季まで右方向への本塁打が好不調のバロメーターだった。昨季は8本、21年は10本を数えたが、今季は2本のみ。逆に、中堅から左方向への打球は実に38本だ。「普通に打てる球を打つ。方向がどこであれ関係ない」。フリー打撃で右方向を意識したスイングから始めることは不変でも、打席で意識することはない。この日も、甘い球を弾丸ライナーで左翼席へ運んだ。

 体の切れが量産につながった。体重は昨季から8キロ減。オフには、以前から行っていた朝の有酸素運動に加え食事制限を実施した。「そば、うどん以外の麺類とパン、揚げ物を取らないようにした」。シーズン中も、体重をケアしながら制限を継続。「今年やってみただけ。続けるか分からんよ」とはぐらかしたが、それもまた強い覚悟の表れだった。

 目の前の屈辱から一夜。4番とエースで快勝に導いた。戸郷の登板日はこれで11本目。「本当にいいリズムで投げてくれていますし、また打てるように」。逆転CSへ負けられない中で、守り慣れていない今季3試合目の左翼での先発でも変わらぬパフォーマンス。原監督は「凄い打球でしたね。あと10本ぐらい打ってほしい」と目尻を下げた。
 今季、掲げた目標は3割40本100打点。まず本塁打をクリアしたが「残り試合もあるし、明日も勝てるように」とすぐに気を引き締めた。3位・DeNAとは2・5ゲーム差。このままでは終わらせない。(小野寺 大)

 ≪10年ラミレス以来の両リーグ最速≫岡本和(巨)が両リーグ最速で自身初の40号。チームの両リーグ40号一番乗りは10年ラミレス以来。日本人では00年松井秀喜以来23年ぶりになる。また、巨人のシーズン40本塁打以上は19年坂本(40本)以来9人目(24度目)。チーム生え抜きの右打者では前記坂本と並ぶ最多本数になった。もっとも、チームは現在Bクラスの4位。40本塁打した打者を擁して巨人がBクラスは、06年の4位(李承(火ヘンに華)=41本)があるだけ。球団2度目の不名誉を避けられるか。

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