ドラフト会議直前【逸材ファイル】皇学館大・村田は「大谷級」パワーの持ち主 確実性も武器

2023年10月24日 06:30

野球

ドラフト会議直前【逸材ファイル】皇学館大・村田は「大谷級」パワーの持ち主 確実性も武器
皇学館大・村田怜音(撮影・河合 洋介) Photo By スポニチ
 楽天・則本がドラフト指名された12年を最後に、NPB選手を輩出していない三重大学リーグ。そこに今年の飛距離No・1候補がいる。「飛距離ならトップクラスと思います」と自ら豪語するのが皇学館大・村田怜音(れおん)だ。1メートル96、111キロの巨漢から打球を軽々飛ばし、大学通算25本塁打を数える。 【動画はこちらから
 決して力任せではない。4年秋季リーグ戦打率5割超と確実性も兼ね備え、軽く振ったようなスイングから大砲特有の角度をつける。「こういう動作をすれば飛ぶとか自分の動きを頭で理解できているのが強みです」。今秋の四日市大戦で放った左越えの一発は「過去イチです。150メートルぐらい飛びました」。大リーグのエンゼルス・大谷の自己最長飛距離は493フィート(約150・3メートル)。数字上では大谷級のパワーを秘めていることになる。

 身長は中学卒業時点で1メートル90と頭一つも二つも抜けていた。ただし「当時は細身で守備と走塁の選手でした」と告白する。「上のレベルに対応するため」に高校進学前の数カ月で30キロ増量。体重100キロで相可(三重)に入り、大砲の道を歩み始めることになった。

 通算25本塁打を誇った高校時代からスカウトの間で話題の存在だった。「本気でプロを目指す」と決めて選んだ大学は、NPB選手を輩出したことのない皇学館大だった。理由は「結果を出せば、どこにいても見てもらえる。自分が初めての選手になりたかった」から。ベンチプレス130キロを上げる筋肉質の肉体を完成させ、飛距離はさらに伸びた。そして地方リーグに各球団のスカウトの足を向かわせるようになった。

 「3割や30発を打って、ファンに愛される選手になりたいです」。助っ人級の体格と飛距離。プロの世界でも、きっと目が離せない。 (河合 洋介)

 ◇村田 怜音(むらた・れおん)2001年(平13)8月4日生まれ、三重県松阪市出身の22歳。小3から、てい水野球少年団で野球を始めて捕手と遊撃手。久保中では軟式野球部に所属。相可(三重)では2年春から背番号3で、高校通算25本塁打。皇学館大では1年秋から4番を務めた。50メートル走6秒7、遠投90メートル。1メートル96、111キロ、右投げ右打ち。 

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