広島・中崎が残留を表明「新井さんと一緒に優勝したい」 国内FA権行使せず、来季は指揮官の胴上げ目指す

2023年10月24日 05:45

野球

広島・中崎が残留を表明「新井さんと一緒に優勝したい」 国内FA権行使せず、来季は指揮官の胴上げ目指す
広島・中崎
 広島・中崎翔太投手(31)が23日、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、来季もチームに残る意思を表明した。荷物整理に訪れたマツダスタジアムで、新井貴浩監督(46)から電話で慰留されたと明かし「うれしかった。新井さんと一緒に優勝したい」と語った。条件面は既に大筋で合意に達しており、後日正式に契約する。
 中崎が今季取得した国内FA権を行使せず、来季もチームに残留すると表明した。ロッカーの荷物整理にマツダスタジアムを訪問。「FA宣言したら多分、その辺をうろつくだけ」と冗談めかしつつ、きっぱりと言った。

 「(ドラフトで)獲ってもらってずっとやっていますし、どこにも行く予定はないので来季もカープと契約させていただきます」

 宮崎・日南学園から2010年のドラフト6位で入団し、今季が13年目。袖を通し続けてきた赤いユニホームには愛着がある。琴線に触れる言葉もあった。前日にかかってきたという新井監督からの慰留電話。結論は一つでも心は十分に満たされた。

 「“(中崎が)頑張って取得した権利なので、家族としっかり考えて結論を出してくれたら。現役の最後に一緒に戦い、まだまだ一緒にやりたい思いもあるから”という話をしていただいた。僕も同じ気持ち。電話をもらってうれしかった」

 新井監督が古巣に復帰した15年から、現役最終年の18年まで一緒にプレー。チームは16~18年にリーグ3連覇を成し遂げ、中崎は守護神として君臨した。勤続疲労からか低迷期があったものの、昨季から登板数を増やし、今季は登板35試合で1勝0敗、防御率2・73の成績を残した。

 「おととしや昨年よりも成績が良くなっているのは確か。自分の中では、もっともっとできると思っている。今年の2位に悔しいところもあるし、新井さんと一緒に優勝したい。そこを目指して、カープでイチからやっていこうと思います」

 球団とは既に話し合いの場を持ち、条件面は大筋で合意したという。同様に国内FA権を取得し、クライマックスシリーズのファイナルステージで阪神に敗れ去った20日にいち早く残留を表明した上本、磯村とともに後日、正式に契約を結ぶ。

 向上心強く豊富な経験を持つ右腕。復調した今季からさらに成績を伸ばし、指揮官が目指すリーグ制覇と日本一に再び貢献する。 (江尾 卓也)

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