山本由伸が欲しいメッツ 獲得に影響を与える要因とは 同僚千賀の存在、エプラーGMの不在?

2023年10月24日 09:13

野球

山本由伸が欲しいメッツ 獲得に影響を与える要因とは 同僚千賀の存在、エプラーGMの不在?
オリックス・山本由伸 Photo By スポニチ
 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のメッツ担当ウィル・サモン記者が、23日(日本時間24日)の記事で、プロ野球オリックスの山本由伸投手(25)獲得に影響する要因をいくつか挙げている。
 まず山本はメッツにとってとても魅力的な投手であること。米国では選手がFA権を取得するのは概ね30歳前後。25歳という年齢は、投手としての高い能力と同様、なかなか手に入れらるものではない。加えて現在のメッツのファームシステムには野手に比べると投手の若手有望株が少ない。そしてメジャーのローテーションには空きがあり、絶対的なエースもいない。24年にプレーオフを狙うには、千賀滉大に並ぶトップの先発投手が必要だ。

 気になるのは、同僚のケン・ローゼンタール記者が以前報じていた「日本人選手は日本人同士でチームメートになることを好まない。日本の階層的な文化では年功序列を重んじるから」という事実だ。

 5歳上の千賀がいることがマイナスになるのではという危惧である。しかしながら情報筋によると、山本はそういうことを気にするタイプではないそうだ。しかも千賀同様ビッグシティのチームで投げることを好む。

 加えて千賀もシーズンが終わる際、球団の上層部に山本を獲って欲しいと進言している。彼はメッツを強いチームにしたいからだ。

 もう一つの懸念はビリー・エプラーGMが辞任してしまったこと。ヤンキースでは田中将大、エンゼルスでは大谷翔平の獲得に成功、1年前も本拠地球場を訪れた千賀をうまくもてなし、5年契約につなげた。

 エプラーには豊富な経験があり、日本人選手についての知識もたっぷりある。そのエプラー氏が球団を去り、新編成本部長のデビッド・スターンズ氏がその役割を担う。

 しかし、スターンズ氏には日本生まれの選手をNPBから獲得した経験は一度もない。大富豪のスティーブ・コーエンオーナーがおり、オファーの額で他球団にひけを取ることはない。大事なのは山本がこのチームで投げたいと思う環境を提示できるかどうかだ。

 山本は情報筋によると、メジャーの野球に早くアジャストできる環境を求めている。千賀は早くアジャストできたが、それにはジェレミー・へフナー投手コーチの存在が大きい。しかし、監督が代わるため、投手コーチは新監督が選ぶ。その監督を決めるのもスターンズ編成本部長だ。

 そもそもスターンズがどれだけ山本を欲しがっているのかも、まだわかっていない。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMのように日本で直に観戦している所を見られたわけでもない。もっともスターズは膨大な量のビデオとデータを見てタレントを見極めるのが得意。ブルワーズ時代は、それで外国のリーグの選手の補強に成功していた。

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