ナ・リーグ新人王候補が語る“イチロー愛”「1歳の時にユニホームを…」「スマホの待ち受け画面は…」

2023年10月24日 20:30

野球

ナ・リーグ新人王候補が語る“イチロー愛”「1歳の時にユニホームを…」「スマホの待ち受け画面は…」
本紙インタビューに応じたキャロル(撮影・杉浦大介通信員) Photo By スポニチ
 ナ・リーグ新人王候補のダイヤモンドバックスのコービン・キャロル外野手(23)が23日(日本時間24日)までにスポニチ本紙の単独インタビューに応じた。昨季メジャーデビューし、2年目の今季は打率・285、25本塁打、76打点、54盗塁と大ブレークし、ポストシーズンでも活躍中。シアトル出身で幼少期から大ファンだったイチローとのエピソードなど話題は多岐にわたった。(聞き手・杉浦大介通信員)
 ――イチローのファンになった経緯は。
 「僕はシアトルで生まれ育ち、人生最初の18年をそこで過ごした。だからイチロー のプレーを見て大きくなったと言っていいと思う。また、彼は風貌的にも少し自分と似ていたというのも大きかったんだろうね」

 ――イチローに関する最も古い記憶は。
 「1歳のとき、初めて着たのがイチローのユニホームだった。両親が僕を球場に連れて行ってくれるようになって、記憶があるのは5、6歳の頃が最初だったと思う。子供の頃はイチローが打席に立ち、構える時のおなじみのジェスチャーが大好きだったのをよく覚えている」

 ――ドラフト前にイチローと対面した。
 「イチローが僕のために時間をとってくれたことに今でも感謝している。そこで彼に僕が1歳のときに初めて着たユニホームの写真を見せたら、笑っていたよ。彼はいくつかのアドバイスを授けてくれた。最も大事なのはやはり規律に関することだった。そこでの言葉は忘れていないし、規律正しい日々を過ごすように心がけている」

 ――規律について具体的にどういう話をされたか。
 「毎日、同じことを繰り返せるようになること。日々、同じだけの集中力とエナジーを保つこと。通訳を通じての会話だったし、まだ僕は18歳だったけど、彼が言ったことはよく覚えているよ。スターに会って、これまでで最も舞い上がった機会だったかもしれない。物心ついた頃からずっと憧れていた選手だったからね」

 ――自身のルーティーンで大事にしていることは。
 「毎日同じようにウォームアップし、打撃練習のドリルをこなす際の内容、順番も日々同じだ。球場から離れたら同じものを食べ、同じ時間に寝る。イチローに言われた通り、コンスタントな時間を過ごそうとしている」

 ――打撃フォームでイチローから影響されたものはあるか。
 「中学1、2年生の頃はYouTubeの動画を見てイチローのスイングを勉強した。イチロー、イエリチ、アルテューべ、トラウト、ハーパーのビデオを見た。その中でもイチローのスイングはよく研究した」

 ――イチローが構える時に投手に向けてバットを立てるルーティンを試合でマネしたことはあるか。
 「いや、試合の中ではない(笑)。友達と公園でベースボールをやって遊んでいるときにはよくマネをしたけれど」

 ――スマートフォンの待ち受け画面がイチローとの2ショットだという噂を聞いた。
 「その通りだ」

 ――自身の母が台湾出身。アジアを代表しているという気持ちは。
 「答えはイエスであり、ノーでもある。米国に生まれ育ち、必ずしも台湾出身として生きてきたわけではない。ただ、台湾を一度訪れたことはあり、台湾人である母型の祖父母とも親しい。だから台湾の料理が好きだったり、その文化を受け継いできたとも思う。台湾出身の子供、アジア出身の子供たちが僕がメジャーリーグでプレーしているのを見て、希望を感じてくれるとしたらうれしく思う」

 ――今季の活躍でメッツの千賀とともに新人王の最有力候補として名を挙げられている。新人王受賞はどれだけ重要なことか。
 「受賞できたら素晴らしいとは思う。ただ、千賀もまた素晴らしい投手で、彼と並び立てられるのはうれしいことだ。2度対戦したけど、今季対戦した中で最高級の投手だった。球宴では実際に千賀に対面し、通訳を介してやり取りしたが、とてもいい人だった。これから何年も彼と対戦していけるのを楽しみにしている」

おすすめテーマ

2023年10月24日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム