【筑後鷹】“マッチ2世”は重松だ「自分の中で憧れであり、目標」 亜大の先輩に追いつき、追い越せ

2023年10月24日 06:15

野球

【筑後鷹】“マッチ2世”は重松だ「自分の中で憧れであり、目標」 亜大の先輩に追いつき、追い越せ
松田氏のような活躍を目指す重松
 毎週、ソフトバンクのファーム情報をお届けしている筑後鷹の第51回は育成9位のルーキー・重松凱人(かいと)外野手(23)に注目した。今季は3、4軍の非公式戦83試合に出場し、打率・280(23日現在)。さらなるレベルアップへ打撃を改良中。亜大の先輩でソフトバンクでも活躍し、今季限りで現役引退した松田宣浩氏(40)のような活躍を目指す。
 亜大が所属するリーグは「戦国東都」と呼ばれる。重松は4年間で激しいレギュラー争いの中、リーグ戦に出場したのは9試合のみで、公式戦の安打はわずか1安打だった。それでもパワフルなスイングは光るものがある。3、4軍の非公式戦で打率・280、OPS(出塁率+長打率)は・780で「思ったより結果を出せたところはある」と語る。 

 一方、外に逃げる変化球へのアジャストなどに課題を残した。そのため打撃を改良中だ。バッターボックスの立ち位置と、投手に対しての足の向きなど試行錯誤している。重松によると、バッターボックスのラインに対して垂直につま先を置くのが一般的だという。「大げさに言ったら捕手とか審判方向につま先を向けるようにした」と修正。捉えたと思った打球も、レフト方向、ファウルゾーンに飛ぶことが多かったが、中堅から右中間方向に飛ぶ回数が増えたという。

 目指すは亜大とソフトバンクの先輩で通算1832安打を放ち今季限りで引退した松田氏だ。福岡県出身の重松にとって小学校の頃からテレビで活躍を見ており、大学時代のオフには松田氏自らが練習場を訪れ汗を流す姿を間近で見てきた。亜大の生田勉前監督からは「松田は凄いぞ。こんだけ練習するんだぞ、これだけ元気なんだぞ」とよく言われた。「自分の中で憧れであり、目標。野球に関しても引退されたんですけど、人柄的にも凄くお手本になる存在です」と強いリスペクトの気持ちを持っている。 

 大学の同期の松本晴の存在も大きい。1軍でプロ初先発を果たすなど3試合、2軍でも17試合に登板と経験を積んでいる。松本晴から印象に残った打者のことを聞いて、その打者の動画をチェックし「研究したりします」と情報提供に感謝する。またドラ6ルーキーで捕手の吉田にも刺激を受けている。重松と同じくリハビリ組スタートだったが、4軍、3軍と駆け上がり、シーズン後半は2軍でスタメン起用されることが増えた。1軍にも昇格してデビューし、空振り三振だった。「自分より打つバッターが1軍で手が出なかった。自分はもっと練習しないといけない」と向上心が高い。 

 現在は3軍の韓国遠征に同行中。11月2日からは秋季キャンプも控える。球団初の分離制で重松にとっては1、2軍の選手と練習を共にできるチャンスだ。「来年に向けていろんな引き出しをつくっていきたい」と早くも意気込んでいた。
 (杉浦 友樹)

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