【筑後のおじ鷹】ファーム担当の田尻広報は下積みの苦労を知る男 選手からの信頼も厚い

2023年10月24日 06:15

野球

【筑後のおじ鷹】ファーム担当の田尻広報は下積みの苦労を知る男 選手からの信頼も厚い
田尻広報
 タマスタ筑後を訪れたファンは、一度は顔を見たことがあるかもしれない。ソフトバンクの田尻一郎さん(56、写真)は筑後のファーム施設で広報を担当する。メディアの取材時に携わり、選手とも日々のコミュニケーションを欠かさない姿が印象的だ。
 福岡大を約半年で中退し、入団テストに合格して86年にドラフト外で南海に入団。しかし、2年間で1軍登板はなく戦力外に。この経験から「一打席でも一球でも1軍でやってほしい。最低限そこを目指して、そこからあとは自分の上積みだから」と若鷹に願う。

 打撃投手を経て王ダイエー初優勝時の99年から広報に転身。00年の日本シリーズの「ON決戦」にも携わった。高い注目度に「一番最高のテンパり方を経験しているから」と大きな財産だ。

 その後は1軍や2軍のマネジャーとしても選手と向き合った。ホークスの顔である柳田には、1軍定着して間もない頃に助言を送ったことがある。出身地の広島弁が強く「福岡での会見はそれでいい。全国レベルの会見は若干でいいから、標準語っぽくしゃべろう」。柳田が会見中にアイコンタクトを取ってきたのは、いい思い出だ。

 ◇田尻 一郎(たじり・いちろう)1967年(昭42)6月23日生まれ、福岡県出身の56歳。久留米から福岡大に進み約半年で中退。大学ではアメリカンフットボール部に在籍してQB。86年ドラフト外で入団した南海では1軍出場なし。右投げ右打ち。

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