井端ジャパン、2023年アジア制覇締めだ 侍で始まり侍で終わる野球の年、関西シリーズからバトン

2023年11月07日 05:00

野球

井端ジャパン、2023年アジア制覇締めだ 侍で始まり侍で終わる野球の年、関西シリーズからバトン
円陣で指示を出す井端監督(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【侍ジャパン宮崎合宿 ( 2023年11月6日 )】 侍ジャパンが6日、「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」(16~19日、東京ドーム)に向け、宮崎県の清武総合運動公園で合宿をスタートさせた。初陣となる井端弘和監督(48)は世界一奪還を果たした3月のWBC、阪神とオリックスの関西決戦で大いに盛り上がった日本シリーズの流れを引き継ぎ、2023年のプロ野球の総決算として同大会での優勝を誓った。
 世界一を奪還したWBCの熱狂で23年のプロ野球は幕を開けた。同じ関西を拠点とする阪神とオリックスの頂上対決で、第7戦までもつれた日本シリーズの余韻はまだ残る。今年のプロ野球の最後を彩る国際大会に向け、合宿をスタートさせた井端監督が言葉に決意をにじませた。

 「(優勝で)いい締めくくりができればいい。若い選手ばっかりなので、思いきって全力で戦ってほしい」

 大半が初めて話す選手だったため、積極的に対話。出発前の宿舎でのミーティングでは「言動、行動だけは注意してほしい」と日の丸を背負う自覚も促した。

 現役時代はゴールデングラブ賞7度の名遊撃手。今回の代表選考で二遊間に複数ポジションを守ることができる守備力の高い選手を招集した。シートノックでは内野は4ポジションながら牧、門脇、小園の3人のみ。牧が一、二、三塁。門脇と小園が遊撃、二、三塁を忍者のごとくグルグル回りながら軽快に守った。正遊撃手候補だったオリックス・紅林が故障で辞退しただけに、複数ポジションを守れる選手は貴重となる。

 気合を入れ直す電話もあった。かつて代表を指揮した長嶋茂雄氏(巨人終身名誉監督)からの「直電」。4日の午後だった。日本が五輪で初めてオールプロで臨むようになった04年のアテネ五輪監督で、前年に行われた予選で選出された恩もある偉大な先輩。元気な声で「勝つだけだから。栗山さん(前監督)は(WBCで)世界一になったけど、自分の色を出して新しいジャパンを築いてくれ」と激励されたことを明かして「ありがたい。凄く楽になった」と感謝した。

 合宿初日を終えた井端監督は「疲れますよ。緊張感がある。大事な(合宿の)1週間になる」と本大会を見据える。熱く盛り上がった23年のプロ野球界における総決算。必ず使命は果たす。(神田 佑)

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