巨人 阿部流練習第1弾 外野手サイドスローでクッションボールを内野手にロスなく送球

2023年11月07日 05:30

野球

巨人 阿部流練習第1弾 外野手サイドスローでクッションボールを内野手にロスなく送球
横から送球するオコエ Photo By スポニチ
 巨人の外野手が次々にサイドスローに「転向」していく。宮崎秋季キャンプ第2クール2日目。阿部新監督が、捕手出身らしく独特な練習を取り入れた。
 ポジション別のノック中、阿部監督が動く。オコエら外野陣にクッションボールを捕球した直後、中継に入る内野手に素早く横から送球する練習を課した。通常のフォームと横からの送球タイムをそれぞれ計測。横から投げた方がタイムが縮まる選手が多かった。時間にしてコンマ数秒も、そのわずかな差がアウトとセーフを分ける。阿部監督は「速い人もいれば遅くなってしまう人もいた。バリエーションで持っておけば。少しでもタイムが速ければいいんじゃないのと」と狙いを語った。

 1点を防ぐため、外野手の送球を重視する試み。阿部監督も「中継プレーは大事だし、今はビデオ判定になって間一髪でアウトになるかセーフになるかというのがたくさん出てくる。間一髪でアウトにできるようにやってほしい」と言う。ボールを処理する体勢によっては横から返球した方が走者をアウトにできる可能性が高まることもある。立岡は「小さく速く投げる練習」と振り返り、岡田は「(中継に入った)近く(の内野手)に投げる時は、横から投げた方がいい時もあると思う。いい練習になった」と手応えをにじませた。

 現役時代は捕手として中継プレーのタイムロスで何度も手痛い失点を喫してきた。そんな指揮官だからこその練習法。わずかなロスを減らすための意識改革は、2年連続4位からの巻き返しにつながるはずだ。(川島 毅洋)

 ≪巨人 新しい試みで午後から練習開始≫巨人はキャンプの全体練習を午後0時30分からスタートさせる新しい試みを実施した。選手たちはポジション別の守備練習、フリー打撃をこなし、その後に個別メニューに取り組んだ。今後も実施するかは未定だが、オコエは「朝は普通にゆっくり来たけど、午後しっかり内容の濃い練習ができて良かった。体の状態とかもあるので、(練習前に)やりたいことがやれる」と歓迎していた。

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