広島の22年ドラ1・斉藤いきなり152㌔!新井監督も太鼓判「要所では、さらに球が力強くなっていた」

2023年11月07日 05:45

野球

広島の22年ドラ1・斉藤いきなり152㌔!新井監督も太鼓判「要所では、さらに球が力強くなっていた」
日南秋季キャンプの紅白戦で先発した広島・斉藤 Photo By スポニチ
 広島は6日、宮崎県日南市で秋季キャンプ初日を迎えた。午後から行われた紅白戦では、22年ドラフト1位の斉藤優汰投手(19)が紅組の先発を務め、3回1安打1失点(自責0)と好投。最速152キロをマークするなど、初めて実戦を見守った新井監督をうならせた。プロ2年目となる来季の台頭を目指す右腕は、平均球速の上昇とフィールディング面の向上をテーマに掲げ、飛躍を誓った。
 期待の右腕・斉藤が順調な成長ぶりを示した。味方にも、なりふり構わず向かっていき、若さあふれる投球でアピールに成功した。

 「だいぶリリースで力が伝わる感じになってきた。これを維持していって、もうちょっとスピードを出したいなと思っているので、いろいろやっていきたい」

 秋季キャンプ初日の紅白戦で存分に持ち味を発揮した。2回まで危なげない投球を披露。3回は先頭・石原への四球と味方の失策が絡んで無死満塁とされたが、高卒2年目の田村を直球で見逃し三振。ピンチでもひるまない堂々とした投げっぷりに、バックネット裏の新井監督もうなずいた。その後、内田に右犠飛を打たれたが、自己最速にあと1キロに迫る152キロを計測するなど、3回1安打1失点(自責0)。10月のフェニックス・リーグでは最速も140キロ台中盤にとどまり、2試合の先発で計10回を8失点と苦しんでいたが、復調を印象づけた。

 「最終的には150キロが平均で出るようにしたい。フィールディングやけん制もまだまだだと思うので、細かいところも意識して練習していきたい」

 今キャンプでは直球の平均球速140キロ台後半からの上積みを目指す。最近は中日・高橋宏、オリックス・山下らの投球フォームを動画でチェックしており、比較して「自分は可動域が全然ない」と感じたという。そこで、ウエートトレーニングや可動域を広げるストレッチにも力を注ぎ、より力強い直球を追い求める。

 この日初めて実戦を見守った新井監督からは太鼓判を押された。

 「走者を背負った要所では、さらに球が力強くなっていたように見えた。高卒1年目の投手には見えない。来年は2年目なので、良かったらもちろん1軍でも投げてもらうし、ファンの方も待っていると思う」

 今季の1軍登板はなく、ウエスタン・リーグでも5試合の登板で0勝1敗、防御率4・02に終わった。伸びしろは未知数だからこそ、期待は膨らむ。来季の飛躍へ19歳右腕は高みだけを見据え、鍛錬を積んでいく。(長谷川 凡記)

 ◇斉藤 優汰(さいとう・ゆうた)2004年(平16)5月27日生まれ、北海道岩見沢市出身の19歳。苫小牧中央では1年秋からベンチ入りし、3年夏は南北海道大会準決勝で敗退し甲子園出場なし。22年ドラフト1位で広島入り。2軍通算5試合0勝1敗、防御率4.02。1メートル89、91キロ。右投げ左打ち。

おすすめテーマ

2023年11月07日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム