大谷&由伸“日本のW至宝”が今冬争奪戦の目玉 大リーグ公式サイトで獲得候補8球団掲載

2023年11月07日 02:30

野球

大谷&由伸“日本のW至宝”が今冬争奪戦の目玉 大リーグ公式サイトで獲得候補8球団掲載
大谷翔平投手(右)と山本由伸投手 Photo By スポニチ
 さあ、交渉解禁だ。大リーグでフリーエージェント(FA)になった選手との契約交渉は米東部時間6日午後5時(日本時間7日午前7時)、全球団と可能になる。大リーグ公式サイトは5日(同6日)、エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手(29)と、オリックスにポスティングシステムでのメジャー移籍を容認された山本由伸投手(25)の移籍先候補を、それぞれ8球団ずつ掲載した。今オフのFA選手の格付けで1、2位に位置づけられる両投手を巡り、し烈な争奪戦が始まる。
 大リーグのFA選手との交渉はこれまで所属球団とだけに限定されてきたが、ワールドシリーズ終了から5日がたち、米東部時間6日午後5時(日本時間7日午前7時)に全球団に解禁される。大谷は所属球団のみが出せる年俸2032万5000ドル(約30億円)の1年契約となるクオリファイング・オファー(QO)をエンゼルスから提示されるのが確実視されるが、拒否して全球団との交渉に臨むとみられている。

 大リーグ公式サイトはこの日、エ軍残留を含めて獲得候補の8球団を挙げた。花巻東時代から熱心にスカウティングし、昨オフから緊縮財政で大谷獲得に備え本命視されるドジャースや、資金力豊富なジャイアンツ、千賀のメッツ、ダルビッシュのパドレス、吉田のレッドソックス、今季ワールドチャンピオンのレンジャーズなどの名前が挙がった。「記録的な契約が待っている。手術をしても打者として優秀で、25年には投打二刀流で復活できる」と指摘。米4大プロスポーツ史上最高額となる総額5億ドル(約750億円)超の大型契約を予想する声が大半だが、右肘手術により来季は投手として登板はできないので、短い契約年数や、途中で自らの意思で契約を破棄できるオプトアウト条項を盛り込む可能性も指摘されている。

 また同サイトは日本シリーズの敗戦から一夜明けた山本についても、「ヤマモトが正式にやって来る。どこが契約できるのか?」と同じく8球団の獲得候補を挙げた。球団首脳が来日して直接視察したヤンキースとカブスや、ナ・リーグ覇者ダイヤモンドバックス、大谷とかぶってドジャース、メッツ、レッドソックスなどが挙がった。1年目の日本選手では最高額となる総額2億ドル(約300億円)以上の大型契約になると予想された。既に球団はポスティングを容認しており、所定の手続き後に交渉が解禁される。

 米主要メディアのFA選手ランキングは軒並み大谷1位、山本2位の評価が並ぶ。米FA市場は大物の契約から順番に決着していく傾向が強く、多くの交渉が本格化する12月4~7日(日本時間5~8日)のウインターミーティングへかけて、日本が誇る2人を中心にして米ストーブリーグが進行していく。

 ▽ポスティングシステム 海外FA権の取得前に大リーグに移籍する制度。現在は以前のように入札ではなく、獲得を希望する全球団と交渉できる。申請期間は11月1日から12月15日まで。申請手続きし、米30球団に公示された翌日から、交渉期間が45日間ある。日本球団への譲渡金は、選手が契約で保証される総額により変動する。

 ≪大谷獲り本命は「ドジャース」≫CBSスポーツは全30球団を大谷との契約の可能性が高い順に予想してランキングした。1位はドジャースで「勝利を求め、喜んで大枚をはたく。大谷側と思惑は一致」と分析した。資金力豊富なメッツが2位、昨オフにジャッジ、コレアと大物を逃してやはり予算が潤沢なジャイアンツが3位、ワールドシリーズ制覇で「勝てるチーム」になったレンジャーズが4位。エンゼルスは18位で「大穴」と位置づけたグループだった。

 ≪多数メディアがワンツー格付け≫FOXスポーツはFA選手を格付けし、大谷が1位、山本が2位だった。山本については「制球が良く、球種も豊富で先発投手に望む要素を全て持ち合わせている」と高く評価した。大リーグ公式サイトやCBSスポーツなども1位大谷、2位山本の並びは不動。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は1位大谷、4位山本ながら、先発1、2番手を務める力があり7年総額2億1100万ドル(約317億円)の大型契約になると予想した。

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