阪神・村上 近本に「MVP賞金、少しぐらい還元してもらわないと」 同じ淡路島出身の先輩におねだり

2023年11月07日 05:20

野球

阪神・村上 近本に「MVP賞金、少しぐらい還元してもらわないと」 同じ淡路島出身の先輩におねだり
MBS「よんチャンTV」に出演した村上(中央左)と中野(球団提供) Photo By 提供写真
 阪神・村上は、思わず口に出さずにはいられなかった。38年ぶりの日本一を手にしてから一夜明け。日本シリーズMVPに輝いた同じ兵庫県淡路島出身の近本に、ご褒美をおねだりした。
 「(ほぼ自分の)年俸分…(笑い)。少しぐらい還元してもらわないと」

 MVPの賞金700万円に、改めて感嘆の声を上げた村上。3勝2敗で日本一へ王手をかけた4日の第6戦は「頑張りたい」と意気込んで臨んだが、5回4失点で敗戦投手になり、MVPには手が届かなかった。これに対して近本は、5日の第7戦では4安打を放つなど29打数と14安打(打率・483)と大暴れ。しかし、村上が投げた4日はわずか1安打に終わったため「(自分が先発した)6戦目に打たなかったので、その分還元してもらわないといけない」と思わず矛先を向けた。

 昨季まで2年間未勝利だった右腕が今季、10勝を挙げて最優秀防御率(1・75)にも輝いた。この日の夕方にはMBSの「よんチャンTV」に中野と出演するなど、多忙なオフになりそうだ。「だいぶ充実した一年になりました。おまけに防御率(のタイトル)も獲れたのでそこは良かった」。契約更改での大幅昇給が確実とはいえ、今季年俸750万円に迫る賞金を逃した悔しさは残った。一方で、一足早く宿泊先のホテルを後にした近本は、賞金の使い道を報道陣に問われると「考えます。考えます」とだけ話し、足早にタクシーに乗り込んだ。

 村上がプロ初勝利を挙げた4月22日の中日戦では近本が決勝打を放つなど、淡路島コンビで何度も躍動。岡田監督から投打のMVPに選ばれた2人の共演が、来季も楽しみだ。(石崎 祥平)

 ≪岡田監督選出MVP 投手は村上、野手は近本&中野≫岡田監督が今季のMVPに、投手は「村上」、打者は「近本・中野の1、2番」を選んだ。大ブレークした右腕について「今まで1軍登板がほとんどない状態で一気に2桁勝ち防御率のタイトルまで獲った」と説明。不動の1、2番コンビについては「投手の右左関係なく打撃ができて足があること。相手が一番嫌だと思う。試合前の2人の会話を聞いたことが何回かあるけど、その内容を聞いて任せて大丈夫だと思った」と全幅の信頼を寄せていたことを明かした。

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