ソフトバンク・小久保監督「非常に期待」　巨人とのトレードで獲得したウォーカーに

2023年11月07日 06:00

野球

ソフトバンク・小久保監督「非常に期待」　巨人とのトレードで獲得したウォーカーに — ソフトバンク・小久保監督（撮影・中村　達也） Photo By スポニチ

　ソフトバンクの高橋礼投手（28）、泉圭輔投手（26）と巨人のアダム・ウォーカー外野手（32）の2対1の交換トレードが6日、両球団から発表された。ソフトバンクが獲得したウォーカーは、昨季23本塁打を放った長距離ヒッター。今季のチームの課題であった右の大砲を獲得し、小久保裕紀新監督（52）は新天地での再ブレークに熱い期待を寄せた。

　今オフの補強第1弾で長距離砲・ウォーカーを獲得。巨人とのトレード成立を受け、小久保監督は「性格的に凄く真面目でハングリーさもある。フェニックス・リーグでいろいろなイースタンの監督と話して、力は抜けていたと聞いている。右の大きいのが打てるのが課題の打線では非常に期待できる」と加入を大歓迎した。

　ウォーカーは来日1年目の昨季124試合に出場して打率・271、23本塁打をマークした。今季は57試合出場で打率・263、6本塁打。守備に難があって出場機会に恵まれなかったが、球団はDH制があるパ・リーグでの再生を計算して獲得した。巨人とパ・リーグ球団とのトレードではロッテ・ポランコが今季移籍1年目で本塁打王を獲得。小久保監督は「関係者を含めて見ている人たちからは“ある程度は計算できる”という話しか聞こえてこない。非常に見極めがしやすいかなと思う」と再ブレークを期待した。

　今季チームの外国人選手はそろって不発だった。本塁打はアストゥディーヨの1本だけで、同じく新加入のホーキンス、2年目のガルビス、シーズン途中から再加入したデスパイネも力を出せなかった。永井智浩編成育成本部長は「力量、NPBでの対応が見えているので、うちにマッチするのでは」と期待を寄せた。起用はDHが有力だが、小久保監督は「柳田の年齢も考えたら、そこ（DH）の回しも考えないといけない。井出（外野守備走塁）コーチの出番ではないでしょうか。大いに期待します」と外野との併用も視野に入れていた。

　ウォーカーの背番号は高橋礼が今季までつけていた「28」に決まった。最多安打に輝いた柳田、2冠王・近藤とのクリーンアップ形成が期待される新助っ人は球団を通じ「ハロー、福岡！2024年シーズンが待ちきれません。一緒にチャンピオンシップを獲得するためにベストを尽くします！」とコメントした。来季4年ぶりのV奪還へ、迫力ある新打線の輪郭が見えてきた。　（森　寛一）

　〇…小久保監督が高橋礼、泉の新天地での活躍を願った。この日は今秋初めて筑後ファーム施設での投手キャンプを視察。両投手からあいさつを受けた指揮官は「今年ほとんど2軍で預かっていたので、人情としては一緒にというのは当たり前にある」と寂しげに語り、「望まれて新天地へ行く。チャンスだと思ってプラスにしてほしい」とエールを送った。