【23年ドラフト下位指名】巨人育成7位・平山功太 貫くソフトバンク柳田流「フルスイング」

2023年11月07日 05:00

野球

【23年ドラフト下位指名】巨人育成7位・平山功太 貫くソフトバンク柳田流「フルスイング」
巨人から育成ドラフト7位指名を受けたBSL千葉の平山 Photo By スポニチ
 巨人から育成ドラフト7位指名を受けたBSL千葉の平山功太外野手(19)は、1メートル85の恵まれた体格で、パワーとスピードを兼ね備える大型野手だ。環太平洋大では1年春に全国の舞台を経験も中退。一度は野球をやめる決断をしたが両親の説得もあり新設された独立Lに挑戦した異色の経歴を持つ。BSL千葉初のプロ野球選手は、恩返しを誓い早期の支配下登録を目指す。
 消えかけた野球への情熱を、つなぎ止めてくれた両親に感謝した。ベイサイドリーグ・千葉初のプロ野球選手となった平山。指名あいさつを受けた後に「お父さんお母さんにちょっとでも恩返しをしたいという気持ちでやっていた」と話した。

 瀬戸内(広島)から環太平洋大に進み、1年春に全日本大学選手権出場。だが、その年に中退し「野球をやめる」と言った。「環境が合わなかったというのもあるんですけど、一回上を見ちゃって、てんぐになった部分もあった」。それでも、両親から返ってきた言葉は「もう少し野球を続けてほしい」。やるならプロを目指す。期間を21歳までと自身で設定し「勝負をかけるという意味で」と新設されたベイサイドリーグの門を叩いた。

 千葉でその才能を開花させた。「選手にも指導者にも恵まれて、ここという時に一言くれた。それが自分には凄く良かった」。強制ではなく、ヒントをもらい自分で考えてやる。それが自信につながった。リーグ戦全40試合に出場し、打率は・319。リーグ最多の4本塁打、23盗塁と躍動し、MVPにも輝いた。10月にジャイアンツ球場で行われた入団テストでも、身体能力の高さをアピール。担当の織田淳哉スカウトは「うちにはなかなかいないタイプ。パワフルでスケールの大きい選手になってほしい」と期待を寄せた。

 1メートル85の大型野手。「長所は打撃。ここという時に打てるバッターになりたい」という。ソフトバンク・柳田に憧れ、1年間「フルスイング」を貫いてきた。「柳田選手みたいなフルスイングをして、応援されるような人になりたい」と姿勢は変えない。

 「野球を続けて良かったというのが一番」と平山。支配下登録へ「壁にも当たると思いますけど、ちょっとでも工夫して近づけるように」と目を輝かせた。恩返しはまだ始まったばかりだ。 (小野寺 大)


 ◇平山 功太(ひらやま・こうた)2004年(平16)3月16日生まれ、広島市出身の19歳。安西中では軟式野球部に所属。瀬戸内では3年夏に花田(巨人)を擁する広島新庄に準々決勝で敗退。環太平洋大では1年春に全日本大学選手権出場も中退。ベイサイドリーグ・千葉では40試合に出場し打率.319、いずれもリーグ最多の4本塁打、23盗塁でMVP。1メートル85、82キロ。右投げ右打ち。

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