阪神・門別 もう自己最速151㌔! 41球中30球の直球で押した「どんなときでも真っすぐが一番大事」

2024年02月18日 05:15

野球

阪神・門別 もう自己最速151㌔! 41球中30球の直球で押した「どんなときでも真っすぐが一番大事」
<練習試合 神・楽>力投する門別(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【練習試合   阪神4―3楽天 ( 2024年2月17日    宜野座 )】 阪神・門別啓人投手(19)が沖縄・宜野座キャンプ第4クール2日目の17日、今春初の対外試合だった楽天との練習試合で早くも昨季に並ぶ自己最速151キロを計測した。前回11日の1、2軍紅白戦と同様に力強い直球押しで3回零封。地元・北海道で予定する3月2、3日の日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)での次回登板に弾みをつけ、開幕ローテーション入りへ着実に前進した。
 門別は13歳年上の梅野からのサインに首を振った。それも3回続けて。5回1死。渡辺佳に対してカウント2―2だった。直前に150キロをファウル。意思を曲げずに直球を選び、球速149キロを外角低めのミットに突き刺して見逃し三振に斬った。

 「球速は気にしていない。強さが上がってきた。バッターが完全にタイミングが合っていないファウルが凄く多かった。ああいうファウルが(打者は)速く感じているんだなという感じがする。自信になった」

 登板した3回、3人目の村林に投げ込んだ5球目の低め直球が151キロまで上がった。まだ2月中旬。まだ今春2度目の実戦で昨季の自己最速に並んだ。対外試合は今春初めて。力みで空回りすることなく、気後れもしない。4回は安打と暴投で2死二塁。窮地を背負っても動じない。昨季114安打の辰己を低めスライダーで空振り三振に仕留めた。11日の紅白戦では39球のうち32球が直球。140キロ台のツーシームも同じ「速球系」に分類すれば、92%にのぼった。今回は1球だけカーブを解禁。「バッターの反応を見たかった」とスライダーこそ多少増やしても6球しかない。直球30球、ツーシーム4球を合わせた「速球」は83%。目指す投球スタイルを実践した。

 「真っすぐで押せた。どんなときでも真っすぐが一番大事。ずっと真っすぐ中心にやっていきたい。ファウルを取れたけど、空振りを取れたら、もっといい。狙って空振りを取りたい」

 岡田監督は「予想通り。まあ、あのくらいはやるやろうな」と驚きはしなかった。計画通り沖縄での登板は今回が最後。22日からの最終クールで投げ込み、3月初旬の札幌遠征では5イニングまで延ばす予定だ。「本番になったら、あそこまでストレートで押せへんと思うけど…」。まるで開幕後の姿を思い浮かべるのような言葉まで出た。

 門別の自己評価も前回紅白戦後の「6割くらい」から「7~8割は来ている」と上がった。「求めている質にだんだん近づいてきている。長いイニングもいけたらいい」。19歳の前進は止まらない。(杉原 瑠夏)

 《今春2度の実戦で直球77.5%》門別(神)は今春の2度の実戦を通じて全80球のうち直球62球で割合は77.5%。春季キャンプで試す段階とはいえ、先発投手でこれほど直球の割合が多いのは珍しい。昨季の両リーグ規定投球回投手21人のうち、直球の割合が最も多かったのは今永(D=現カブス)の51%。規定未満の主な投手では、山下(オ)59%、才木(神)58%、佐々木朗(ロ)51%だった。

 ▼ヤクルト・松井光介スコアラー 素晴らしい。左(打者)のインコースにも投げられていた。あれが(ストライクに)入って来ると嫌。本当に高卒2年目とは思えない。

 ▼巨人・中里篤史スコアラー いまの阪神投手陣の中に十分に入っていける。右(打者)のインコースは角度がある。クロスする球は(元中日の)チェンのよう。

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