パドレス・松井 ライブBP初登板でボガーツK斬り!「胸を借りるつもりで」好投

2024年02月18日 02:30

野球

パドレス・松井 ライブBP初登板でボガーツK斬り!「胸を借りるつもりで」好投
実戦形式の練習に登板したパドレス・松井 Photo By 共同
 パドレスの松井裕樹投手(28)が16日(日本時間17日)、キャンプ初の実戦形式のライブBPに登板。通算313本塁打のマニー・マチャド内野手(31)ら計682本塁打の主力5選手を相手に25球を投じ、被安打1で2三振も奪った。メジャー1年目ながらMLB球や乾燥する気候にも苦しむことなく好投。韓国での開幕シリーズで対戦するドジャースの大谷翔平投手(29)は3度目のフリー打撃でも柵越えを連発した。
 テレビで見ていた世界的な打者たちに対して、臆することなく左腕を振った。投じた全25球をストライクゾーン近辺に集めた松井は「スーパースターと言われる方々だったので胸を借りるつもりで(投げた)。無事終わってホッとしている」と笑顔で汗を拭った。

 今キャンプで初となるライブBP。相手は通算313本塁打のマチャド、同175本塁打のボガーツ、同106本塁打のタティスの看板選手と、クロネンワース(同52本塁打)、金河成(キム・ハソン、同36本塁打)の5人だ。前夜に対戦相手を知り「楽しみすぎてソワソワした。めっちゃ(気分が)上がった」と新人らしい初々しさでマウンドに向かったが、まずはボガーツを初球の直球で押し込んで右飛。クロネンワースには右前打を許したものの、21年の本塁打王のタティスはカーブで中飛。その後も金河成から直球で見逃し三振、2度目の対戦となったボガーツからは決め球のスプリットで空振り三振を奪うなど好投した。

 打者5人に被安打1で2奪三振。滑りやすいとされるMLB球、そして米国特有の乾燥する気候にも苦しむことなく「スプリットや、ある程度変化球でカウントが取れた。変化球のストライク率が大事になってくる」と収穫を口にする。A・J・プレラーGMもネット裏で食い入るように見つめる中での好投。対戦後にはボガーツに歩み寄って「高めのストレートが有効」と助言も受けた。長打狙いの打者が多いメジャーでは、回転数の多い高め直球で空振りを奪う戦略が有効とされ「日本であまり練習していなかった」と今後のテーマに組み込んだ。

 松井は「ファーストステップとしてはいいかな」と喜んだ一方で「味方ですしオープン戦に向けてまだまだ状態を上げていけると思う」と決して満足もしていない。2度目のライブBPは19日(日本時間20日)の予定。オープン戦登板に向け、着々と準備を進める。(笹田 幸嗣通信員)

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